おくのほそ道の原書(素龍筆 井筒屋本)や与謝蕪村の奥の細道を気軽に読んでみようというブログです。
変体仮名もくずし字もどんどん読もう。
芭蕉自筆本・曽良本・柿衛本・早大本・昔安本などの違いも見ていきたいと思います。
Let's read OKU-NO HOSOMICHI in the original.
与謝蕪村 奥の細道 京都国立博物館蔵 下巻 19
01.十六日空霽たれはますほの小貝
02.ひろハんと種の濱に舟を走す海上
03.七里あり天屋何かしといふもの破篭
04.小竹筒なとこまやかにしたゝめさせ僕
05.あまた舟にとりのせて追風時のまに
06.吹着ぬ濱ハはつかなる海士の小家にて 西[わつかなる]
07.わひしき法華寺ありこゝに茶を飲 西[法花寺]
08.酒をあたゝめてゆふくれのさひしさ感
09.に堪たり
10. 寂しさや須广にかちたる濱の秋
11. 浪の間や小貝にましる萩の塵
12.其日のあらまし等栽に筆をとらせて
13.寺にのこす
14.露通も此みなとまて出むかひてみのゝ国へと
15.伴ふ駒にたすけられて大垣の庄に入は曽良も
16.伊勢より来り合越人も馬をとはせ
17.て如行か家に入集る前川子荊口父子
18.其外したしき人々日夜とふらひて蘇生
19.のものにあふかことく且よろこひ且いたハる
20.旅の物うさもいまたやまさるに長月六日
21.になれは伊勢の遷宮おかまんと又舟に
22.のりて
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略語記号:
(版):明和版 おくのほそ道
(海):海の見える杜美術館蔵
(京):京都国立博物館蔵
(山):山形美術館蔵
(逸):逸翁美術館蔵
版本に対して異同の色分け
黄色:漢字vsかな 橙色:送り仮名 水色:異体字 水色:別字 赤色:誤字・脱字・衍字
(異体字に関して一つの目安とお考え下さい)
01
(版).十六日空霽・たれはますほの小貝 51a.05
(海).十六日空霽・たれはますほの小貝
(京).十六日空霽・たれはますほの小貝
(山).十六日空霽・たれはますほの小貝
(逸).十六日空はれたれはますほの小貝
02
(版).ひろハんと種の濱・に舟を走す海上
(海).ひろハんと種の濱・に舟を走す海上
(京).ひろハんと種の濱・に舟を走す海上
(山).ひろハんと種の濱・に舟を走す海上
(逸).ひろハんと種のはまに舟を走す海上
03
(版).七里あり天屋何某・と云・もの破籠
(海).七里有・天屋何某・といふもの破籠
(京).七里あり天屋何かしといふもの破篭
(山).七里有・天屋何かしと云・もの破籠
(逸).七里あり天屋何かしといふもの破篭
04
(版).小竹筒なとこまやかにしたゝめさせ僕 51b.01(やかに)
(海).小竹筒なとこまやかにしたゝめさせ僕
(京).小竹筒なとこまやかにしたゝめさせ僕
(山).小竹筒なとこまやかにしたゝめさせ僕
(逸).小竹筒なとこまやかにしたゝめさせ僕
05
(版).あまた舟にとりのせて追風時のまに
(海).あまた舟にとりのせて追風時のまに
(京).あまた舟にとりのせて追風時のまに
(山).あまた舟にとりのせて追風時のまに
(逸).あまた舟にとりのせて追風時のまに
06
(版).吹着ぬ濱ハわつかなる海士の小家にて
(海).吹着ぬ濱ハわつかなる海士の小屋にて 昔安26b.10(蜑の小屋にて)
(京).吹着ぬ濱ハはつかなる海士の小家にて 西[わつかなる]
(山).吹着ぬ濱ハはつかなる海士の小家にて
(逸).・着ぬ濱ハはつかなる海士の小家にて
07
(版).侘・しき法花寺あり爰・に茶を飲・
(海).侘・しき法華寺有・こゝに茶を飲・ 早大32b.14-15(法華寺有)
(京).わひしき法華寺ありこゝに茶を飲・
(山).侘・しき法花寺有・こゝに茶を飲・
(逸).わひしき法華寺有・こゝに茶をのミ
08
(版).酒をあたゝめて夕・くれのさひしさ感
(海).酒をあたゝめて夕・くれのさひしさ感
(京).酒をあたゝめてゆふくれのさひしさ感
(山).酒をあたゝめて夕・くれのさひしさ感
(逸).酒をあたゝめて夕・くれのさひしさ感
09
(版).に堪たり
(海).に堪たり
(京).に堪たり
(山).に堪たり
(逸).に堪たり
10
(版). 寂・しさや須广にかちたる濱の秋
(海). さひしさや須广にかちたる濱の秋
(京). 寂・しさや須广にかちたる濱の秋
(山). さひしさや須广にかちたる濱の秋
(逸). 寂・しさや須广にかちたる濱の秋
11
(版). 浪の間や小貝にましる萩の塵 [塵]判読難 52a.01
(海). 浪の間や小貝にましる萩の塵
(京). 浪の間や小貝にましる萩の塵
(山). 浪の間や小貝にましる萩の塵
(逸). 浪の間や小貝にましる萩の塵
12
(版).其・日のあらまし等栽に筆をとらせて
(海).その日のあらまし等裁に筆・とらせて 永機40b.06(筆とらせて)
(京).其・日のあらまし等栽に筆をとらせて
(山).其・日のあらまし等栽に筆・とらせて
(逸).其・日のあらまし等栽に筆をとらせて
13
(版).寺に残・す
(海).寺にのこす
(京).寺にのこす
(山).寺にのこす
(逸).寺にのこす
14
(版).露通も此みなとまて出むかひてみのゝ国・へと
(海).路通も此ミなとまて出むかひてみのゝくにへと 永機40b.07(路通)
(京).露通も此みなとまて出むかひてみのゝ国・へと
(山).路通も此湊・・まて出むかひてミのゝ国・へと 昔安27a.06(此湊まて)
(逸).路通も此みなとまて出むかひてみのゝくにへと
15
(版).伴ふ駒にたすけられて大垣の庄に入は曽良も
(海).伴ふ駒にたすけられて大垣の庄に入は曽良も
(京).伴ふ駒にたすけられて大垣の庄に入は曽良も
(山).伴ふ駒にたすけられて大垣の庄に入は曽良も
(逸).伴ふ駒にたすけられて大垣の庄に入は曽良も
16
(版).伊勢より来り合越人も馬をとはせ
(海).いせより来り合越人も馬をとはせ
(京).伊勢より来り合越人も馬をとはせ
(山).・・・・来り合越人も馬をとはせ
(逸).いせより来り合越人も馬をとはせ
17
(版).て如行か家に入集る前川子荊口父子 52b.01
(海).て如行か家に入集る前川子荊口父子
(京).て如行か家に入集る前川子荊口父子
(山).て如行か家に入集る前川子荊口父子
(逸).て如行か家に入集る前川子荊口父子
18
(版).其外したしき人々日夜とふらひて蘇生
(海).其外したしき人々日夜とふらひて蘇生
(京).其外したしき人々日夜とふらひて蘇生
(山).其外したしき人々日夜とふらひて蘇生
(逸).其外したしき人々日夜とふらひて蘇生
19
(版).のものにあふかことく且悦・・ひ且いたハる
(海).のものにあふかことく且悦・・ひ且いたハる
(京).のものにあふかことく且よろこひ且いたハる
(山).のものにあふかことく且よろこひ且いたハる
(逸).のものにあふかことく且よろこひ且いたハる
20
(版).旅の物・うさもいまたやまさるに長月六日
(海).旅のものうさもいまたやまさるに長月六日
(京).旅の物・うさもいまたやまさるに長月六日
(山).旅の物・うさもいまたやまさるに長月六日
(逸).旅のものうさ・いまたやまさるに長月六日
21
(版).になれは伊勢の迁宮おかまんと・又舟に
(海).になれは伊勢の迁宮おかまんと・又舟に
(京).になれは伊勢の遷宮おかまんと・又舟に
(山).になれは伊勢の迁宮おかまんとて又舟に
(逸).・なれは伊勢の迁宮おかまんと・又舟に [六日・][日・]と[尓(に)]が似ているための脱字か?
22
(版).のりて
(海).のりて
(京).のりて
(山).のりて
(逸).のりて
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与謝蕪村 奥の細道 上巻
与謝蕪村 奥の細道 下巻
12-13. 14. 15. 16-17. 18. 1.序章 001 002 003.03
2.旅立 003.03 004
3.草加 005 006.05
4.室の八島 006.06 007.05
5.仏五左衛門 007.06 008 009.01
6.日光 009.02 010 011 012.03
7.那須 012.04 013 014.06
8.黒羽 014.07 015 016.07
9.雲巌寺 016.08 017 018 19.07
10.殺生石・遊行柳 19.08 020 021.02
11.白河の関 021.03 022.06
12.須賀川 022.07 023 024 025.05
13.あさか山 025.06 026.06
14.しのぶの里 026.06 027.07
15.佐藤庄司が旧跡 027.08 028 029.07
16.飯塚 029.07 030 031.08
17.笠島 031.08 032 033.03
18.武隈 033.04 034 035.01