おくのほそ道 素龍筆 井筒屋本 02a ルビ付
文字欠損のため他版引用 02a.02「住替」
左から、西村本・元禄A・元禄C・元禄T・寛政K・別版A・別版C
文字欠損のため他版引用 02a.03「面」
左から、西村本・元禄A・元禄C・元禄T・寛政K・別版A・別版C
・元禄C と 元禄T の欠損箇所がほぼ一致する。
明和版の比較のため他版引用 02a.03「面」
左から・元禄T・明和I・明和W
・明和Wは、欠損箇所が筆で補われているようだ。
国会図書館 元禄T(底本)
国文学研究資料館 元禄K/ 寛政K/ 其角堂蔵版(永機)
愛知県立大学図書館 明和I/ 寛政I
Google ブックス 慶應義塾大学 元禄G
早稲田大学図書館 元禄A 元禄B 元禄C/ 明和W / 寛政W
/ 別版A 別版B 別版C/その他 奥の細道
おくのほそ道 素龍筆 井筒屋本 02a 変体仮名
01 別墅尓(に)移る耳(に)
02 草の戸も住替類(る)代そひなの家
03 面八句を庵の柱尓(に)懸置弥生も
04 末の七日明本(ほ)のゝ空朧々として月八(は)
05 在明尓(に)て光おさ万(ま)れる物可(か)ら
06 不二の峯幽尓(に)みえて上野谷中の
07 花の梢又いつ可(か)者(は)と心本(ほ)そしむつまし
08 き可(か)起(き)り八(は)宵よりつとひて舟尓(に)
おくのほそ道 素龍筆 井筒屋本 02a 平仮名
01 別墅に移るに
02 草の戸も住替る代そひなの家
03 面八句を庵の柱に懸置弥生も
04 末の七日明ほのゝ空朧々として月は
05 在明にて光おさまれる物から
06 不二の峯幽にみえて上野谷中の
07 花の梢又いつかはと心ほそしむつまし
08 きかきりは宵よりつとひて舟に
注:
02 草 [永機01b.08(艸)]
02 住替る---住替(すみかは)る [永機 01b.08 (住かはる)]
02 代そ [永機 01b.08 (世は)]
03 面八句 [永機 01b.09 (おもて八句)]
03 懸置 ---懸置(かけおく) [永機 01b.09 (かけおき)]
05 在明---在明(ありあけ) [永機 02a.02 (月(アリ)明)]
おくのほそ道 素龍筆 井筒屋本 02a 平仮名
濁点・(読点は曽良本に従う)
01 別墅(べつしよ)に移るに、
02 草の戸も住替(すみかは)る代(よ)ぞひなの家
03 面八句(おもてはちく)を庵(あん)の柱に懸置(かけおく)、弥生(やよひ)も
04 末の七日(なぬか)、明(あけ)ぼのゝ空、朧々(ろうろう)として、月は
05 在明(ありあけ)にて、光おさまれる物から、
06 不二(ふじ)の峯(みね)幽(かすか)にみえて、上野(うへの)谷中(やなか)の
07 花の梢(こずゑ)、又いつかはと心ぼそし、むつまし
08 きかぎりは、宵(よひ)よりつどひて、舟に
諸本の異同の対照
井筒屋本
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柿衛本
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曽良本
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芭蕉自筆本
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02a.01(移るに)
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03.08(うつるに)
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01b.05(移るに)
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01b.06(移るに)
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02a.02(ひなの家)
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03.09(雛の家)
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01b.06(雛の家)
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01b.07(雛の家)
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02a.03(面八句を)
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03.10(面八句を)
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01b.07(面八句を)
(面八句を書て),(書て)を消す
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01b.08(面八句を書て)
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02a.03(懸置)
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03.10(懸をき)?
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01b.07(懸置)
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01b.08(懸置)
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02a.04(七日)
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04.01(七日)
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01b.08(七日)
(七日、元禄二とせにや),(元禄二とせにや)を消す
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01b.09(七日元禄二とせにや)
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02a.05(在明)
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04.02(在明)
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01b.09(有あけ)
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01b.10-11(有あけ)
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02a.05(光)
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04.02(光)
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01b.09(ひかり)
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01b.11(光)
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02a.06(不二)
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04.03(不邇)
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02a.01(冨士)
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01b.11-12(冨士)
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02a.06(峯)
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04.03(みね)
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02a.01(峯)
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01b.12(峯)
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02a.06(幽にみえて)
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04.03(幽にみえて)
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02a.01(幽に見えて)
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01b.12(かすに見えて)
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02a.07(花の梢)
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04.04(花梢)
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02a.02(花の梢)
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01b.13(花の梢)
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02a.07(いつかはと)
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04.04(いつかはと)
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02a.02(いつかわと),(わ)の右に(は)?
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01b.13(いつかはと)
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