おくのほそ道の原書(素龍筆 井筒屋本)や与謝蕪村の奥の細道を気軽に読んでみようというブログです。
変体仮名もくずし字もどんどん読もう。
芭蕉自筆本・曽良本・柿衛本・早大本・昔安本などの違いも見ていきたいと思います。
Let's read OKU-NO HOSOMICHI in the original.
与謝蕪村 奥の細道 京都国立博物館蔵 下巻 03
01. さみたれをあつめて早しもかみ川
02.六月三日羽黒山にのほる図司左吉と
03.いふものを尋て別当代會覚阿闍利に謁す
04.南谷の別院に舎して憐愍の情こまやかに
05.あるしせらる
06.四日本坊にをゐて誹諧興行
07. 有かたや雪をかほらす南谷
08.五日権現に詣當山開闢能除大師ハいつれの
09.代の人と云事をしらす延喜式に羽州里山の
10.神社と有書冩黒の字を里山となせるにや
11.羽州黒山を中略して羽黒山といふにや出羽といへるも
12.鳥の毛羽を此國の貢に献ると風土記
13.に侍るとやらん月山湯殿を合て三山とす當寺
14.武江東叡に属して天台止観の月明らかに
15.円頓融通の法の灯かゝけそひて僧坊棟を
16.ならへ修験行法を勵し灵山霊地の験効
17.人貴且恐る繁栄長にしてめてたき御山
18.と謂つへし
19.八日月山にのほる木綿しめ身に引かけ
20.宝冠に頭を包強力といふものに道ひかれて
20.雲霧山気の中に氷雪を踏てのほる事
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略語記号:
(版):明和版 おくのほそ道
(海):海の見える杜美術館蔵
(京):京都国立博物館蔵
(山):山形美術館蔵
(逸):逸翁美術館蔵
版本に対して異同の色分け
黄色:漢字vsかな 橙色:送り仮名 水色:異体字 水色:別字 赤色:誤字・脱字・衍字
(異体字に関して一つの目安とお考え下さい)
01
(版). 五月雨・をあつめて早・し㝡上・川 32b.03
(海). 五月雨・をあつめて早・し㝡上・川
(京). さみたれをあつめて早・しもかみ川
(山). 五月雨・をあつめて早・し㝡上・河
(逸). さみたれをあつめてはやし㝡上・河
02
(版).六月三日羽黒山に登・る圖司左吉と
(海).六月三日羽黒山に登・る図司左吉と
(京).六月三日羽黒山にのほる図司左吉と
(山).六月三日羽黒山に登・る圖司左吉と [三日][参日][参]の右に[三]を添える [参]判読難
(逸).六月三日羽黒山にのほる圖司左吉と
03
(版).云・者・を尋て別当代會覚阿闍利に謁す
(海).いふものを尋て別當代會覚阿闍利に謁す
(京).いふものを尋て別当代會覚阿闍利に謁す
(山).云・ものを尋て別當代會覚阿闍利に謁す
(逸).云・ものを尋て別当代會覚阿闍利に謁す
04
(版).南谷の別院に舎して憐愍の情こまやかに
(海).南谷の別院に舎して憐愍の情こまやかに
(京).南谷の別院に舎して憐愍の情こまやかに
(山).南谷の別院に舎して憐愍の情こまやかに
(逸).南谷の別院に宿して憐愍の情こまやかに
05
(版).あるしせらる
(海).あるしせらる
(京).あるしせらる
(山).あるしせらる
(逸).あるしせらる
06
(版).四日本坊にをゐて誹諧興行 33a
(海).四日本坊にをゐて誹諧興行
(京).四日本坊にをゐて誹諧興行
(山).四日本坊にをゐて誹諧興行
(逸).・・・・・・・・・・・・
07
(版). 有・難・や雪をかほらす南谷
(海). 有・かたや雪をかほらす南谷
(京). 有・かたや雪をかほらす南谷
(山). ありかたや雪をかほらす南谷
(逸). 有・かたや雪をかほらす南谷
08
(版).五日権現に詣當山開闢能除大師ハいつれの
(海).五日權現に詣當山開闢能除大師ハいつれの
(京).五日権現に詣當山開闢能除大師ハいつれの
(山).五日権現に詣當山開闢能除大師ハいつれの
(逸).五日権現に詣當山開闢能除大師ハいつれの
09
(版).代の人と云・事・をしらす延喜式に羽州里山の
(海).代の人といふ事・をしらす延喜式に羽州里山の
(京).代の人と云・事・をしらす延喜式に羽州里山の
(山).代の人と云・事・をしらす延喜式に羽州里山の
(逸).代の人といふことをしらす延喜式に羽州里山の
10
(版).神社と有書冩黒の字を里山となせるにや
(海).神社と有書冩黒の字を里山となせるにや
(京).神社と有書冩黒の字を里山となせるにや
(山).神社と有書冩黒の字を里山となせるにや
(逸).神社と有書冩黒の字を里山となせるにや
11
(版).羽州黒山を中略して羽黒山と云・にや出羽といへるも
(海).羽州黒山を中略して羽黒山といふにや出羽といへるも
(京).羽州黒山を中略して羽黒山といふにや出羽といへるも
(山).羽州黒山を中略して羽黒山といふにや出羽といへるも
(逸).羽州黒山を中略して羽黒山と云・にや出羽といへるも
12
(版).鳥の毛羽を此・国の貢に献ると風土記 33b.01
(海).鳥の毛羽を此・國の貢に献ると風土記
(京).鳥の毛羽を此・國の貢に献ると風土記
(山).鳥の毛羽を此・国の貢に献ると風土記
(逸).鳥の毛羽をこの國の貢に献ると風土記
13
(版).に侍・とやらん月山湯殿を合・て三山とす當寺
(海).に侍るとやらむ月山湯殿を合・て三山とす當寺
(京).に侍るとやらん月山湯殿を合・て三山とす當寺
(山).に侍・とやらん月山湯殿を合せて三山とす當寺
(逸).に侍るとやらむ月山湯殿を合・て三山とす當寺
14
(版).武江東叡に属して天台止観の月明・らかに
(海).武江東叡に属して天台止観の月明・らかに
(京).武江東叡に属して天台止観の月明・らかに
(山).武江東叡に属して天台止観の月明・らかに
(逸).武江東叡に属して天台止觀の月あきらかに [属して][て]の左に傍線
15
(版).円頓融通の法の灯かゝけそひて僧坊棟を
(海).円頓融通の法の灯かゝけそひて僧坊棟を
(京).円頓融通の法の灯かゝけそひて僧坊棟を
(山).円頓融通の法の灯かゝけそひて僧坊棟を
(逸).円頓融通の法の灯かゝけそひて僧坊棟を
16
(版).ならへ修験行法を勵・・し灵山霊地の験効
(海).ならへ修験行法を勵・・し靈山霊地の験効
(京).ならへ修験行法を勵・・し灵山霊地の験効
(山).ならへ修験行法を勵・・し霊山灵地の験効
(逸).ならへ修験行法をはけまし灵山靈地の験効
17
(版).人貴・且恐る繁栄長にしてめて度・御山 34a.01(めて度)
(海).人貴・且恐る繁栄長にしてめてたき御山
(京).人貴・且恐る繁栄長にしてめてたき御山
(山).人貴み且恐る繁栄長にしてめてたき御山
(逸).人貴・且恐る繁栄長にしてめてたき御山
18
(版).と謂つへし
(海).と謂つへし
(京).と謂つへし
(山).と云つへし
(逸).と謂つへし
19
(版).八日月山にのほる木綿しめ身に引かけ
(海).八日月山にのほる木綿しめ身に引かけ
(京).八日月山にのほる木綿しめ身に引かけ
(山).八日月山にのほる木綿しめ身に引かけ
(逸).八日月山にのほる木綿しめ身に引かけ
20
(版).寶冠に頭を包・・強力と云・ものに道ひかれて
(海).寶冠に頭を包・・強力といふものに道ひかれて
(京).宝冠に頭を包・・強力といふものに道ひかれて
(山).宝冠に頭をつゝみ強力といふものに道ひかれて
(逸).寶冠に頭をつゝみ強力といふものに道ひかれて
21
(版).雲霧山気の中に氷雪を踏てのほる事
(海).雲霧山氣の中に氷雪を踏てのほる事
(京).雲霧山気の中に氷雪を踏てのほる事
(山).雲霧山気の中に氷雪を踏てのほる事
(逸).雲霧山気の中に氷雪を踏てのほる事
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与謝蕪村 奥の細道 上巻
与謝蕪村 奥の細道 下巻
12-13. 14. 15. 16-17. 18. 1.序章 001 002 003.03
2.旅立 003.03 004
3.草加 005 006.05
4.室の八島 006.06 007.05
5.仏五左衛門 007.06 008 009.01
6.日光 009.02 010 011 012.03
7.那須 012.04 013 014.06
8.黒羽 014.07 015 016.07
9.雲巌寺 016.08 017 018 19.07
10.殺生石・遊行柳 19.08 020 021.02
11.白河の関 021.03 022.06
12.須賀川 022.07 023 024 025.05
13.あさか山 025.06 026.06
14.しのぶの里 026.06 027.07
15.佐藤庄司が旧跡 027.08 028 029.07
16.飯塚 029.07 030 031.08
17.笠島 031.08 032 033.03
18.武隈 033.04 034 035.01