おくのほそ道 素龍筆 井筒屋本 062 ルビ付
おくのほそ道 素龍筆 井筒屋本 062 変体仮名
01 最上川のらんと大石田と云所耳(に)
02 日和を待爰尓(に)古き誹諧の種
03 こ本(ほ)れて忘れぬ花のむ可(か)しを志(し)多(た)
04 ひ芦角一声の心をや八(は)ら希(け)
05 此道尓(に)さくりあしゝて新古婦(ふ)多(た)
06 道尓(に)布(ふ)みまよふといへともみち
07 志(し)るへする人しなけれ者(は)とわり
08 なき一巻残しぬこの多(た)ひの風流
おくのほそ道 素龍筆 井筒屋本 062
濁点・現代仮名・(読点は曽良本に従う)
01 最上川、のらんと、大石田と、云所に、
02 日和を待(まつ)、爰に、古き誹諧の、種、
03 こぼれて、忘れぬ花の、むかしをした
04 ひ、芦角一声の、心をやはらげ、
05 此道に、さぐりあしゝて、新古、ふた
06 道に、ふみまよふと、いへども、みち
07 しるべする、人しなければと、わり
08 なき一巻残しぬ、このたびの風流、
諸本の異同の対照
井筒屋本
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柿衛本
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曽良本
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芭蕉自筆本
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062.01(最上川のらんと)
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50.10(最上川のほらんと)
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22b.05(もかみ川、乗らんと)
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19a.01(もかみ川乗らんと)
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062.01(所に)
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50.10(所に)
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22b.05(ところに)
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19a.01(処に)
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062.02(日和を待)
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51.01(日を待)
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22b.05(日和を待)
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19a.02(日和を待)
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062.02-03(古き誹諧の種こほれて)
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51.01-02(ふるき誹諧のたねおちこほれて)
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22b.06(古き誹諧のたね落こほれて),(俳)見せ消ち右に(誹)
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19a.02-03(古き俳諧のたね落こほれて)
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062.03(忘れぬ花の)
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51.02(忘れぬ花の)
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22b.06-07(わすれぬ花の)
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19a.03(わすれぬ花の)
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062.04(芦角一声の心をやはらけ)
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51.03-04(芦角一声の心をやはらけ)
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22b.07(芦-角一-声の、心をやはらけ),(やわらけ)(わ)消し右に(は)
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19a.04(芦角一声の心をやはらけ)
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062.05(さくりあしゝて)
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51.04(さくりあしゝて)
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22b.08(さくりあしして)
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19a.05(さくりあしして)
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062.05-06(ふた道に)
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51.05(ふたみちに)
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22b.08(ふた道に)
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19a.05(ふた道に)
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062.06-07(みちしるへ)
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51.05-06(みちしるへ)
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22b.09(道しるへ)
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19a.06(道しるへ)
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062.07-08(わりなき一巻残しぬ)
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51.06-07(わりなく一巻をのこしぬ)
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22b.09-23a.01(わりなき一巻を残しぬ)
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19a.07(わりなき一巻を残しぬ)
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062.08(このたひの風流)
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51.07(此度の風流)
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23a.01(このたひの風流)
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19a.08(このたひの風流)
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校本おくのほそ道 p578-580