02.士也佳命今に至りてしたハすといふ事なし
03.まことに人ハ道を勤義を守るへし
04.名もまた是にしたかふと云り日既に午にちかし
05.船をかりて松しまにわたる其間二里餘
06.雄嶋の磯につく
図:(船をかりて松島に渡る)
注:03(人ハ) 版本22b.01(人能) 蕪村は(能)を[盤(は)]の変体仮名と読み違えたのではないかと思います。或いは、(能)を(の)と読み、[まことに人の道を勤]ではおかしいので(の)を(ハ)に変えたという可能性もあると思います。
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略語記号:
(版):明和版 おくのほそ道
(海):海の見える杜美術館蔵
(京):京都国立博物館蔵
(山):山形美術館蔵
(逸):逸翁美術館蔵
版本に対して異同の色分け
黄色:漢字vsかな 橙色:送り仮名 水色:異体字 水色:別字 赤色:誤字・脱字・衍字
(異体字に関して一つの目安とお考え下さい)
(海):海の見える杜美術館蔵
(京):京都国立博物館蔵
(山):山形美術館蔵
(逸):逸翁美術館蔵
版本に対して異同の色分け
黄色:漢字vsかな 橙色:送り仮名 水色:異体字 水色:別字 赤色:誤字・脱字・衍字
(異体字に関して一つの目安とお考え下さい)
01
(版).うかひてそゝろに珎・・し渠・ハ勇義忠孝の 22a.06
(海).うかひてそゝろに珎・・し渠・ハ勇義忠孝の
(京).うかひてそゝろに珎・・し渠・ハ勇義忠孝の
(山).うかひてそゝろに珎・・しかれハ勇義忠孝の
(逸).うかひてそゝろにめつらしかれハ勇義忠孝の
02
(版).士也佳命今に至りてしたハすといふ事・なし
(海).士也佳命今に至りてしたハすといふ事・なし
(京).士也佳命今に至りてしたハすといふ事・なし
(山).士也佳命今に至りてしたハすといふことなし
(逸).士也佳命今に至りてしたハすといふことなし [佳命(本ノマゝ)][佳命]の右側に(本ノマゝ)と付記
03
(版).誠・・・人能道を勤・義を守・へし 22b
(海).誠・・に人ハ道を勤・義を守・へし (海)(京)(山)は[能]を[盤(は)]と読み違えたか?
(京).まことに人ハ道を勤・義を守るへし
(山).誠・・・人ハ道を勤・義を守・へし
(逸).誠・・・人能道を勤め義を守るへし
04
(版).名もまた是にしたかふと云り日既・午にちかし
(海).名もまた是にしたかふと云り日既・午にちかし
(京).名もまた是にしたかふと云り日既に午にちかし
(山).名も又・是にしたかふと云り日既・午にちかし
(逸).名も又・是にしたかふと云り日既・午にちかし
05
(版).船をかりて松嶋・にわたる其間二里餘
(海).船をかりて松嶋・にわたる其間二里餘
(京).船をかりて松しまにわたる其間二里餘
(山).舟をかりて松嶋・にわたる其間二里余
(逸).船をかりて松嶌・にわたる其間二里余
06
(版).雄嶋の磯・につく
(海).雄嶋の磯・につく
(京).雄嶋の磯・につく
(山).雄嶋の磯・につく
(逸).雄島のいそにつく
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