与謝蕪村 奥の細道 京都国立博物館蔵 上巻 20

与謝蕪村 奥の細道 京都国立博物館蔵 上巻 20
01.うかひてそゝろに珎し渠ハ勇義忠孝の
02.士也佳命今に至りてしたハすといふ事なし
03.まことに人ハ道を勤義を守るへし
04.名もまた是にしたかふと云り日既に午にちかし
05.船をかりて松しまにわたる其間二里餘
06.雄嶋の磯につく


図:(船をかりて松島に渡る)

注:03(人ハ) 版本22b.01(人能) 蕪村は(能)を[盤(は)]の変体仮名と読み違えたのではないかと思います。或いは、(能)を(の)と読み、[まことに人道を勤]ではおかしいので(の)を(ハ)に変えたという可能性もあると思います。
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略語記号:
(版):明和版 おくのほそ道
(海):海の見える杜美術館蔵
(京):京都国立博物館蔵
(山):山形美術館蔵
(逸):逸翁美術館蔵

版本に対して異同の色分け
黄色:漢字vsかな 橙色:送り仮名 水色:異体字 水色:別字 赤色:誤字・脱字・衍字
(異体字に関して一つの目安とお考え下さい)

01
(版).うかひてそゝろに珎・・し渠・ハ勇義忠孝の 22a.06
(海).うかひてそゝろに珎・・し渠・ハ勇義忠孝の
(京).うかひてそゝろに珎・・し渠・ハ勇義忠孝の
(山).うかひてそゝろに珎・・しかれハ勇義忠孝の
(逸).うかひてそゝろにめつらかれハ勇義忠孝の
02
(版).士也佳命今に至りてしたハすといふ事・なし
(海).士也佳命今に至りてしたハすといふ事・なし
(京).士也佳命今に至りてしたハすといふ事・なし
(山).士也佳命今に至りてしたハすといふことなし
(逸).士也佳命今に至りてしたハすといふことなし [佳命(本ノマゝ)][佳命]の右側に(本ノマゝ)と付記
03
(版).誠・・・人能道を勤・義を守・へし  22b
(海).誠・・道を勤・義を守・へし (海)(京)(山)は[能]を[盤(は)]と読み違えたか?
(京).まことに道を勤・義を守へし
(山).誠・・・人道を勤・義を守・へし
(逸).誠・・・人能道を勤義を守へし
04
(版).名もまた是にしたかふと云り日既・午にちかし
(海).名もまた是にしたかふと云り日既・午にちかし
(京).名もまた是にしたかふと云り日既午にちかし
(山).名も又・是にしたかふと云り日既・午にちかし
(逸).名も又・是にしたかふと云り日既・午にちかし
05
(版).船をかりて松嶋・にわたる其間二里餘
(海).船をかりて松嶋・にわたる其間二里餘
(京).船をかりて松しまにわたる其間二里餘
(山).舟をかりて松嶋・にわたる其間二里余
(逸).船をかりて松・にわたる其間二里余
06
(版).雄嶋の磯・につく
(海).雄嶋の磯・につく
(京).雄嶋の磯・につく
(山).雄嶋の磯・につく
(逸).雄いそにつく

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与謝蕪村 奥の細道 上巻
与謝蕪村 奥の細道 下巻
12-13. 14. 15. 16-17. 18.


表紙 000 
1.序章 001 002 003.03
2.旅立 003.03 004 
3.草加 005 006.05
4.室の八島 006.06 007.05
5.仏五左衛門 007.06 008 009.01
6.日光 009.02 010 011 012.03
7.那須 012.04 013 014.06
8.黒羽 014.07 015 016.07
9.雲巌寺 016.08 017 018 19.07
10.殺生石・遊行柳 19.08 020 021.02
11.白河の関 021.03 022.06
12.須賀川 022.07 023 024 025.05
13.あさか山 025.06 026.06
14.しのぶの里 026.06 027.07
15.佐藤庄司が旧跡 027.08 028 029.07
16.飯塚 029.07 030 031.08
17.笠島 031.08 032 033.03
18.武隈 033.04 034 035.01
19.宮城野 035.02 036 037.04
20.壺の碑 037.05 038 039 040.03
21.末の松山 040.04 041 042.04
22.塩竈 042.04 043 044.04
23.松島 044.05 045 046 047 048 049.05
24.石巻 049.06 050 051.07
25.平泉 051.08 052
053 054 055.01
26.尿前の関 055.02 056 057 058 059.01
27.尾花沢 059.02 060.03
28.立石寺 060.04 061
29.最上川 062