01.の石碑も遠きにあらす
図 (二人の嫁かしるし先あハれなり)
02.寺に入て茶乞へハこゝに義経の太刀
03.弁慶か笈をとゝめて什物とす
04. 笈も太刀も五月にかされ紙幟
05.五月朔日の事なりその夜飯塚にとまる
06.温泉あれハ湯に入てやとをかるに土坐に
07.筵を敷てあやしき貧家也灯もなけれハ
08.ゐろりの火かけに寝所をまうけて臥す
09.夜に入て雷鳴雨しきりに降て臥る
注:
02(茶乞へハ) 版本などでは(茶を乞へハ)
図 (二人の嫁かしるし先あハれなり)は、(京)上13.21-22
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略語記号:
(版):明和版 おくのほそ道
(海):海の見える杜美術館蔵
(京):京都国立博物館蔵
(山):山形美術館蔵
(逸):逸翁美術館蔵
版本に対して異同の色分け
黄色:漢字vsかな 橙色:送り仮名 水色:異体字 水色:別字 赤色:誤字・脱字・衍字
(異体字に関して一つの目安とお考え下さい)
(海):海の見える杜美術館蔵
(京):京都国立博物館蔵
(山):山形美術館蔵
(逸):逸翁美術館蔵
版本に対して異同の色分け
黄色:漢字vsかな 橙色:送り仮名 水色:異体字 水色:別字 赤色:誤字・脱字・衍字
(異体字に関して一つの目安とお考え下さい)
01
(版).の石碑も遠きにあらす
(海).の石碑も遠きにあらす
(京).の石碑も遠きにあらす
(山).の石碑も遠きにあらす
(逸).の石碑も遠きにあらす
図
02
(版).寺に入て茶を乞へハ爰・に義経の太刀
(海).寺に入て茶を乞へはこゝに義経の太刀
(京).寺に入て茶・乞へハこゝに義経の太刀
(山).寺に入て茶を乞へハ爰・に義経の太刀
(逸).寺に入て茶を乞へハこゝに義経の太刀
03
(版).弁慶か笈をとゝめて什物とす
(海).弁慶か笈をとゝめて什物とす
(京).弁慶か笈をとゝめて什物とす
(山).弁慶か笈をとゝめて什物とす
(逸).弁慶か笈をとゝめて什物とす
04
(版). 笈も太刀も五月にかされ帋幟
(海). 笈も太刀も五月にかされ紙幟
(京). 笈も太刀も五月にかされ紙幟
(山). 笈も太刀も五月にかされ帋幟
(逸). 笈も太刀も皐月にかされ帋幟
05
(版).五月朔日の事也・其・夜飯塚にとまる
(海).五月朔日の事也・その夜飯塚にとまる
(京).五月朔日の事なりその夜飯塚にとまる
(山).五月朔日の事也・その夜飯塚にとまる
(逸).五月朔日の事なり其・夜飯塚にとまる
06
(版).温泉あれは湯に入て宿・をかるに土坐に 15b
(海).温泉あれは湯に入て宿・をかるに土坐に
(京).温泉あれハ湯に入てやとをかるに土坐に
(山).温泉あれは湯に入て宿・をかるに土坐に
(逸).温泉あれは湯に入て宿・をかるに土坐に
07
(版).筵を敷てあやしき貧家也・灯もなけれハ
(海).筵を敷てあやしき貧家なり灯もなけれハ
(京).筵を敷てあやしき貧家也・灯もなけれハ
(山).筵を敷てあやしき貧家也・灯もなけれハ
(逸).筵を敷てあやしき貧家也・灯もなけれは
08
(版).ゐろりの火かけに寐所・・をまうけて臥す
(海).ゐろりの火かけに寝ところをまうけて臥す
(京).ゐろりの火かけに寝所・・をまうけて臥す
(山).ゐろりの火かけに寝所・・をまうけて臥す
(逸).いろりの火影・に寐所・・をまうけて臥す
09
(版).夜に入て雷鳴雨しきりに降・て臥る
(海).夜に入て雷鳴雨しきりに降・て臥る
(京).夜に入て雷鳴雨しきりに降・て臥る
(山).夜に入て雷鳴雨しきりに降・て臥る
(逸).夜に入て雷鳴雨しきりにふりて臥る
注:(海)には絵図の上部に次のような但し書きがあります
01.本文 二人か嫁のしるし
02. 先あハれなり
03.これハ次信忠信兄弟の
04.妻の木像の事也古寺中に
05.安置せり各鎧を帯し
06.一人ハ釼を持し一人ハ弓 [持]判読難
07.箭を取るされは翁の
08.紙のほりの句を見て
09.五月五日門戸にかさる
10.ところの木偶の花也と
11.あやまつことなかれと
12.蕪村こゝに賛す
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