02.おこりて消入はかりになんみしか夜の空もやう/\
03.明れハ又旅たちぬ猶夜の余波こゝろすゝます
04.馬かりて桑折の駅に出る遥なる行末を
05.かゝえてかゝる病おほつかなしといへと羇旅
図
06.邊土の行脚捨身無常の観念道路に
07.しなん是天の命なりと気力いさゝか取直し
08.路縦横に踏て伊達の大城戸をこす
注:
01.(さゝれて) 版本などでは(せゝられて) 永機11b.04(さゝれて)
08.(大城戸) 版本などでは(大木戸)
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略語記号:
(版):明和版 おくのほそ道
(海):海の見える杜美術館蔵
(京):京都国立博物館蔵
(山):山形美術館蔵
(逸):逸翁美術館蔵
版本に対して異同の色分け
黄色:漢字vsかな 橙色:送り仮名 水色:異体字 水色:別字 赤色:誤字・脱字・衍字
(異体字に関して一つの目安とお考え下さい)
(海):海の見える杜美術館蔵
(京):京都国立博物館蔵
(山):山形美術館蔵
(逸):逸翁美術館蔵
版本に対して異同の色分け
黄色:漢字vsかな 橙色:送り仮名 水色:異体字 水色:別字 赤色:誤字・脱字・衍字
(異体字に関して一つの目安とお考え下さい)
(版).上・より・もり蚤蚊にせゝられて眠らす持病さへ 15b.05
(海).うへより・もり蚤蚊にせゝられて眠らす持病さへ
(京).上・より・もり蚤蚊にさゝれ・て眠らす持病さへ [蚤蚊]傍点有り
(山).上・より・もり蚤蚊にせゝられて眠らす持病さへ
(逸).うへより雨もり蚤蚊にせゝられて眠らす持病さへ
02
(版).おこりて消入計・・になん短・・夜の空もやう/\
(海).おこりて消入はかりになむみしか夜の空もやう/\
(京).おこりて消入はかりになんみしか夜の空もやう/\
(山).おこりて消入計・・になんみしか夜の空もやう/\
(逸).おこりて消入はかりになむみしか夜の空もやう/\
03
(版).明れは又旅・立・ぬ猶夜の余波心・・すゝます 16a
(海).明れは・旅・立・ぬ猶夜の余波心・・すゝます
(京).明れハ又旅・たちぬ猶夜の余波こゝろすゝます
(山).明れハ又旅・立・ぬ猶夜の余波心・・すゝます
(逸).明れは又たひたちぬ猶夜の余波こゝろすゝます
04
(版).馬かりて桑折の驛に出る遥・・なる行末を
(海).馬かりて桑折の駅に出る遥・・なる行末を
(京).馬かりて桑折の駅に出る遥・・なる行末を
(山).馬かりて桑折の駅に出る遥・・なる行末を
(逸).馬かりて桑折の驛に出るはるかなる行末を
05
(版).かゝえて斯・る病覚・束・なしといへと羇旅
(海).かゝえてかゝる病覚・束・なしといへと羇旅
(京).かゝえてかゝる病おほつかなしといへと羇旅
(山).かゝえてかゝる病覚・束・なしといへと羇旅
(逸).かゝえてかゝる病おほつかなしといへと羇旅
図
06
(版).邊土の行脚捨身無常の観念道路に
(海).邊土の行脚捨身無常の観念道路に
(京).邊土の行脚捨身無常の観念道路に
(山).邊土の行脚捨身無常の観念道路に
(逸).邊土の行脚捨身無常の観念道路に
07
(版).しなん是天の命なりと気力聊・・・とり直し
(海).しなん是天の命なりと氣力いさゝか取・直し
(京).しなん是天の命なりと気力いさゝか取・直し
(山).しなん是天の命也・と気力いさゝかとり直し
(逸).しなむ是天の命なりと氣力いさゝか取・直し
08
(版).路縦横に踏て伊達の大木戸をこす
(海).路縦横に踏て伊達の大城戸をこす
(京).路縦横に踏て伊達の大城戸をこす
(山).路縦横に踏て伊達の大木戸をこす
(逸).路縦横に踏て伊達の大城戸をこす
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