01.ほとゝおほゆ
02.三代の栄耀一睡の中にして大門のあとハ
03.一里こなたに有秀衡かあとハ田野に成て
04.金鶏山のミ形をのこす先高舘にのほれハ
05.北上川南部より流るゝ大河也衣河ハ和泉か
06.城をめくりて高舘の下にて大河に落入
07.康衡等か旧跡ハ衣か関をへたてゝ南部口
08.をさしかため夷をふせくと見えたりさても
09.義臣すくつて此城にこもり功名一時の
10.叢となる國破て山河有城春にして
11.草青みたりと笠うち敷て時のうつるまて
12.泪を落し侍ぬ
13. 夏艸や兵ともか夢の跡
14. うの花に兼房みゆる白毛かな 曽良
15.兼て耳おとろかしたる二堂開帳す経堂
16.ハ三将の像をのこし光堂ハ三代の棺を納め
17.三尊の佛を安置す七宝散うせて珠の [散らせて]
18.扉風にやふれ金の柱霜雪に朽て既
19.頽廃空虚のくさむらと成へきを四面
20.あらたに囲て甍を覆ひて風雨を凌 西[覆て]
21.暫時千歳のかたみとハなれり
22. 五月雨のふりのこしてや光堂
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略語記号:
(版):明和版 おくのほそ道
(海):海の見える杜美術館蔵
(京):京都国立博物館蔵
(山):山形美術館蔵
(逸):逸翁美術館蔵
版本に対して異同の色分け
黄色:漢字vsかな 橙色:送り仮名 水色:異体字 水色:別字 赤色:誤字・脱字・衍字
(異体字に関して一つの目安とお考え下さい)
(海):海の見える杜美術館蔵
(京):京都国立博物館蔵
(山):山形美術館蔵
(逸):逸翁美術館蔵
版本に対して異同の色分け
黄色:漢字vsかな 橙色:送り仮名 水色:異体字 水色:別字 赤色:誤字・脱字・衍字
(異体字に関して一つの目安とお考え下さい)
(版).ほとゝおほゆ 26a.07
(海).ほとゝおほゆ
(京).ほとゝおほゆ
(山).ほとゝ覚・ゆ
(逸).ほとゝ覚・ゆ
02
(版).三代の栄耀一睡の中にして大門の跡・ハ 26b
(海).三代の栄耀一睡の中にして大門の跡・ハ
(京).三代の栄耀一睡の中にして大門のあとハ
(山).三代の栄耀一睡の中にして大門の跡・ハ
(逸).三代の栄耀一睡の中にして大門の跡・ハ
03
(版).一里こなたに有秀衡か跡・ハ田野に成て
(海).一里こなたに有秀衡か跡・ハ田野に成て
(京).一里こなたに有秀衡かあとハ田野に成て
(山).一里こなたに有秀衡か跡・ハ田野に成て
(逸).一里こなたに有秀衡か跡・ハ田野に成て
04
(版).金鶏山のミ形・・を残・す先高舘にのほれハ
(海).金鶏山のミ形・・をのこす・高舘にのほれハ [先]脱
(京).金鶏山のミ形・・をのこす先高舘にのほれハ
(山).金鶏山のミ形・・を残・す先高舘にのほれハ
(逸).金雞山のミかたちをのこす先高舘にのほれは
05
(版).北上川南部より流るゝ大河也衣川ハ和泉か
(海).北上川南部より流るゝ大河也衣川ハ和泉か
(京).北上川南部より流るゝ大河也衣河ハ和泉か
(山).北上川南部より流るゝ大河也衣河ハ和泉か
(逸).北上川南部より流るゝ大河也衣河ハ和泉か
06
(版).城をめくりて高舘の下にて大河に落入
(海).城をめくりて高舘の下にて大河に落入
(京).城をめくりて高舘の下にて大河に落入
(山).城をめくりて高舘の下にて大河に落入
(逸).城をめくりて高舘の下にて大河に落入
07
(版).康衡等か旧跡ハ衣か関を隔・・て南部口 [等https://glyphwiki.org/wiki/u1b07d]
(海).康衡等か旧跡ハ衣か関を隔・・て南部口 [等]
(京).康衡等か旧跡ハ衣か関をへたてゝ南部口 [等]
(山).康衡等か旧跡ハ衣か関を隔・・て南部口 [等https://glyphwiki.org/wiki/u1b07d]
(逸).康衡等か旧跡ハ衣か関をへたてゝ南部口 [等https://glyphwiki.org/wiki/u1b07d]
08
(版).をさし堅・め夷をふせくとみえたり偖・も
(海).をさしかため夷をふせくと見えたり偖・も
(京).をさしかため夷をふせくと見えたりさても
(山).をさし固・め夷をふせくと見えたり偖・も
(逸).をさし固・め夷を防・くと見えたりさても
09
(版).義臣すくつて此城にこもり功名一時の
(海).義臣すくつて此城にこもり功名一時の
(京).義臣すくつて此城にこもり功名一時の
(山).義臣すくつて此城にこもり功名一時の
(逸).義臣すくつて此城にこもり功名一時の
10
(版).叢となる国破れて山河あり城春にして
(海).叢となる國破・て山河あり城春にして
(京).叢となる國破・て山河有・城春にして
(山).叢となる國破れて山河あり城春にして
(逸).叢となる國破れて山河有・城春にして
11
(版).草青みたりと笠打・敷て時のうつるまて
(海).草青みたりと笠打・敷て時のうつるまて
(京).草青みたりと笠うち敷て時のうつるまて
(山).草青みたりと笠うち敷て時のうつるまて
(逸).草青みたりと笠うち敷て時のうつるまて
12
(版).泪・・を落し侍りぬ
(海).泪・・を落し侍りぬ
(京).泪・・を落し侍・ぬ
(山).泪・・を落し侍・ぬ
(逸).なみたを落し侍・ぬ
13
(版). 夏草や兵ともか夢の跡・
(海). 夏草や兵ともか夢の跡・
(京). 夏艸や兵ともか夢の跡・
(山). 夏草や兵ともか夢のあと
(逸). 夏艸や兵ともか夢のあと
14
(版). 卯の花に兼房みゆる白毛かな 曽良
(海). 卯の花に兼房見ゆる白毛哉・ 曽良
(京). うの花に兼房みゆる白毛かな 曽良
(山). うの花に兼房みゆる白毛かな 曽良
(逸). うの花に兼房みゆる白毛かな 曽良
15
(版).兼・て耳驚・・・したる二堂開帳す経堂 27a.08-27b
(海).兼・て耳驚・・・したる二堂開帳す経堂
(京).兼・て耳おとろかしたる二堂開帳す経堂
(山).かねて耳おとろかしたる二堂開帳す経堂
(逸).かねて耳おとろかしたる二堂開帳す経堂
16
(版).ハ三将の像をのこし光堂ハ三代の棺を納め
(海).ハ三将の像をのこし光堂ハ三代の棺を納め
(京).ハ三将の像をのこし光堂ハ三代の棺を納め
(山).ハ三將の像をのこし光堂ハ三代の棺を納め
(逸).ハ三将の像をのこし光堂は三代の棺を納め
17
(版).三尊の佛を安置す七宝散・うせて珠の
(海).三尊の佛を安置す七宝散・うせて珠の
(京).三尊の佛を安置す七宝散・うせて珠の
(山).三尊の佛を安置す七宝ちりうせて珠の
(逸).三尊の佛を安置す七寶ちりうせて珠の
18
(版).扉風にやふれ金の柱霜雪に朽て既
(海).扉風にやふれ金の柱霜雪に朽て既
(京).扉風にやふれ金の柱霜雪に朽て既
(山).扉風にやふれ金・柱霜雪に朽て既
(逸).扉風にやふれ金の柱霜雪に朽て既
19
(版).頽廢空虚の叢・・・と成・へきを四面
(海).頽廃空虚の叢・・・と成・へきを四面
(京).頽廃空虚のくさむらと成・へきを四面
(山).頽廢空虚の叢・・・と成・へきを四面
(逸).頽廢空虚の叢・・・となるへきて四面
20
(版).新・・に囲て甍を覆・て風雨を凌・・
(海).新・・に囲て甍を覆・て風雨を凌・・
(京).あらたに囲て甍を覆ひて風雨を凌・・
(山).新・・に囲て甍を覆・て風雨を凌・・
(逸).あらたに囲て甍を覆・て風雨をしのき
21
(版).暫時・・千歳の記念・とハなれり
(海).暫時・・千歳の記念・とハなれり
(京).暫時・・千歳のかたみとハなれり
(山).暫時・・千歳の記念・とハなれり
(逸).しはらく千歳のかたみとハなれり
22
(版). 五月雨・の降・のこしてや光堂 28a
(海). さミたれの降・のこしてや光堂
(京). 五月雨・のふりのこしてや光堂
(山). 五月雨・のふりのこしてや光堂
(逸). さみたれのふりのこしてや光堂
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