おくのほそ道 素龍筆 井筒屋本 03b ルビ付
おくのほそ道 素龍筆 井筒屋本 03b 変体仮名
01 尓(に)と出立侍を帋子一衣八(は)夜の
02 防きゆ可(か)多(た)雨具墨筆の堂(た)くひ
03 阿(あ)る八(は)さり可(か)多(た)き餞なと志(し)多(た)る八(は)
04 さす可(か)尓(に)打捨可(か)多(た)くて路次の煩と
05 なれるこ所(そ)わりな介(け)れ
06 室の八嶋尓(に)詣す同行曽良可(か)曰此
07 神八(は)木の花佐(さ)くや姫の神と申て
08 冨士一躰也無戸室尓(に)入て焼給ふ
おくのほそ道 素龍筆 井筒屋本 03b 平仮名
01 にと出立侍を帋子一衣は夜の
02 防きゆかた雨具墨筆のたくひ
03 あるはさりかたき餞なとしたるは
04 さすかに打捨かたくて路次の煩と
05 なれるこそわりなけれ
06 室の八嶋に詣す同行曽良か曰此
07 神は木の花さくや姫の神と申て
08 冨士一躰也無戸室に入て焼給ふ
注：
01 出立侍を---出立侍(いでたちはべる)を [永機03a.02(出立侍るを)]
02 防き [永機03.03(ふせき)]
04 打捨かたくて---打捨(うちすて)がたくて
04 煩---煩(わづらひ) [永機03a.05(はつらひと)]
06 曰---曰(いはく) [永機03a.07(云)]
06 此---此(この)
07 木の花さくや姫 [永機03a.08(この花さくやひめ)]
07 申て---申(まうし)て
08 也 [永機03a.08(なり)]
08 入て---入(いり)て
08 焼---焼(やき)
おくのほそ道 素龍筆 井筒屋本 03b 平仮名
濁点・(読点は曽良本に従う)
01 にと出立侍(いでたちはべる)を、帋子(かみこ)一衣(いちえ)は夜の
02 防(ふせ)ぎ、ゆかた、雨具、墨、筆、の、たぐひ、
03 あるはさりがたき餞(はなむけ)などしたるは、
04 さすがに打捨(うちすて)がたくて、路次(ろし)の煩(わづらひ)と
05 なれるこそ、わりなけれ
06 室(むろ)の八嶋(やしま)に詣(けい)す、同行(どうぎやう)曽良が曰(いはく)、此(この)
07 神は、木(こ)の花(はな)さくや姫の神と申(まうし)て、
08 冨士一躰也(ふじいつたいなり)、無戸室(うつむろ)に入(いり)て、焼(やき)給ふ、
諸本の異同の対照
井筒屋本
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柿衛本
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曽良本
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芭蕉自筆本
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03b.01(出立侍を)(拵)脱
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06.03(出立侍を)(拵)脱
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02b.08(出立侍るを)
(拵出立侍るを)(拵)消す
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02b.06(拵出立侍るを)
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03b.01(帋子)
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06.03(かみこ)
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02b.08(帋子)
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02b.06(帋子)
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03b.01-02(夜の防き)
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06.03-04(夜のふせき)
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02b.08(夜ルの防き)
(夜ル臥為と云)(臥為と云)消し右に(の防き)
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02b.07(夜ル臥為と云)
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03b.03(餞)
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06.05(餞別)
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03a.01(花むけ)
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02b.09(花むけ)
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03b.04(打捨かたくて路次の)
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06.06(うちすてかたく路次の)(て)脱
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03a.02(打捨かたくて路頭の)
(打捨かたく路頭の)(て)右に補う
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02b.10(打捨かたく日々路頭の)
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03b.05(なれるこそ)
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06.07(なるこそ)(れ)脱
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03a.02(なれるこそ)
(なるこそ)(れ)右に補う
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02b.11(なるこそ)(れ)脱
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03b.06(詣す)
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06.08(詣す)
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03a.03(詣ス)
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02b.12(詣ス)
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03b.06(同行曽良)
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06.08(同行曽良)
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03a.03(同行曽良),(同行)右補う
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02b.12(曽良),(同行)脱
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03b.07(木の花)
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06.09(この花)
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03a.03(木の花)
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02b.13(木の花)
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03b.08(冨士)
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06.10(不二)
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03a.04(冨士)
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02b.13(冨士)
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03b.08(也)
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06.10(なり)
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03a.04(也)
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02b.14(也)
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03b.08(無戸室)
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06.10(無戸室)
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03a.04(無戸室)(ウツ)とルビ有り
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02b.14(無戸室)(ウツ)とルビ有り
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03b.08(焼)
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06.10(やき)
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03a.05(焼)
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02b.14(焼)
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03b.08(給ふ)
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07.01(給ふ)
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03a.05(たまふ)
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02b.14(たまふ)
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