おくのほそ道 素龍筆 井筒屋本 04b ルビ付
文字の判読難のため他版引用 04b.04「こと」
左から、西村本・元禄A・元禄T・寛政K・別版A・別版C
国会図書館 元禄T(底本)
国文学研究資料館 元禄K/ 寛政K/ 其角堂蔵版(永機)
愛知県立大学図書館 明和I/ 寛政I
Google ブックス 慶應義塾大学 元禄G
早稲田大学図書館 元禄A 元禄B 元禄C/ 明和W / 寛政W
/ 別版A 別版B 別版C/その他 奥の細道
おくのほそ道 素龍筆 井筒屋本 04b 変体仮名
01 申侍まゝ一夜の草の枕も打解て
02 休三(み)給へと云い可(か)なる仏の濁世塵土尓(に)
03 示現して可(か)ゝる桑門の乞食順礼
04 こときの人を堂(た)すけ給ふ耳(に)やと
05 阿(あ)るしのなす事尓(に)心をとゝめて
06 みる尓(に)唯無智無分別尓(に)して正
07 直偏固の者也剛毅木訥の仁尓(に)
08 近き堂(た)くひ気稟の清質尤
おくのほそ道 素龍筆 井筒屋本 04b 平仮名
01 申侍まゝ一夜の草の枕も打解て
02 休み給へと云いかなる仏の濁世塵土に
03 示現してかゝる桑門の乞食順礼
04 こときの人をたすけ給ふにやと
05 あるしのなす事に心をとゝめて
06 みるに唯無智無分別にして正
07 直偏固の者也剛毅木訥の仁に
08 近きたくひ気稟の清質尤
注:
01 申侍まゝ---申侍(まうしはべる)まゝ [永機03b.07(申侍るまゝ)]
01 草 [永機03b.08(艸)]
01 打解て---打解(うちとけ)て [永機03b.08(うちとけて)]
02 云---云(いふ)
05 あるしのなす事に [永機04a.02(主のなすことに)]
05 心をとゝめて [永機04a.02(心をとめて)]
06 唯 [永機04a.02(たゝ)]
07 者 [永機04a.03(もの)]
おくのほそ道 素龍筆 井筒屋本 04b 平仮名
濁点・(読点は曽良本に従う)
01 申侍(まうしはべる)まゝ、一夜の草の枕も打解(うちとけ)て
02 休み給へと云(いふ)、いかなる仏の濁世塵土(ぢよくせぢんど)に
03 示現(じげん)して、かゝる桑門(さうもん)の乞食順礼(こつじきじゆんれい)
04 ごときの人を、たすけ給ふにやと、
05 あるじのなす事に、心をとゞめて
06 みるに、唯無智無分別(ただむちむふんべつ)にして、正
07 直偏固(へんこ)の者也剛毅木訥(がうきぼくとつ)の仁に、
08 近きたぐひ、気稟(きひん)の清質(せいしつ)尤(もつとも)
諸本の異同の対照
井筒屋本
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柿衛本
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曽良本
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芭蕉自筆本
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04b.01(申侍)
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07.09(申侍)
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03b.02(申侍る)
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03a.08(申侍る)
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04b.01(打解て)
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07.10(うち解て)
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03b.02(打とけて)
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03a.08-09(打とけて)
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04b.02(休み)
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07.10(やすみ)
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03b.03(休み)
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03a.09(休み)
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04b.02(仏)
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08.01(仏)
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03b.03(仏)
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03a.09(佛)
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04b.06(みるに)
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08.04(みるに)
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03b.06(みるに)
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03a.13(見るに)
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04b.06(唯)
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08.04(たゝ)
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03b.06(唯)
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03a.13(唯)
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04b.07(者)
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08.05(もの)
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03b.06(者)
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03b.01(もの)
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04b.07(訥)
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08.06(訥)
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03b.06(訥)
(納)消し右に(訥)
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03b.01(納)
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04b.08(近き)
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08.06(ちかき)
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03b.07(ちかき)
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03b.01-02(ちかき)
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04b.08(気稟)
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08.07(気稟)
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03b.07(気稟)
(智愚)消し右に(気稟)
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03b.02(智愚)
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