おくのほそ道 素龍筆 井筒屋本 06b ルビ付
文字判読難のため他版引用 06b.02「傳え」
西村本・元禄A・元禄B・元禄C・元禄T・寛政K・別版A・別版C
国会図書館 元禄T(底本)
国文学研究資料館 元禄K/ 寛政K/ 其角堂蔵版(永機)
愛知県立大学図書館 明和I/ 寛政I
Google ブックス 慶應義塾大学 元禄G
早稲田大学図書館 元禄A 元禄B 元禄C/ 明和W / 寛政W
/ 別版A 別版B 別版C/その他 奥の細道
おくのほそ道 素龍筆 井筒屋本 06b 変体仮名
01 ひそめ入て滝の裏より三(み)れ八(は)う
02 らみの瀧と申傳え侍る也
03 暫時八(は)瀧尓(に)籠るや夏の初
04 那須の黒者(は)ねと云所尓(に)知人あれ八(は)
05 是より野越尓(に)可(か)ゝりて直道を
06 ゆ可(か)んとす遙尓(に)一村を見可(か)けて
07 行尓(に)雨降日暮類(る)農夫の家
08 尓(に)一夜を可(か)りて明れ八(は)又野中
おくのほそ道 素龍筆 井筒屋本 06b 平仮名
01 ひそめ入て滝の裏よりみれはう
02 らみの瀧と申傳え侍る也
03 暫時は瀧に籠るや夏の初
04 那須の黒はねと云所に知人あれは
05 是より野越にかゝりて直道を
06 ゆかんとす遙に一村を見かけて
07 行に雨降日暮る農夫の家
08 に一夜をかりて明れは又野中
注:
01 ひそめ入て---ひそめ入(いり)て [永機05a.06(ひそめて)]
01 滝の裏より [永機05a.06(瀧のうらより)]
02 申傳え(へ)
03 暫時は [永機05a.08(しはらくは)]
04 黒ばねと云 [永機05a.09(黒羽といふ)]
04 知人---知人(しるひと) [永機05a.09 (しるひと)]
05 是より [永機05a.09(これより)]
05-06 直道をゆかんとす [永機05b.01(直路を行んとす)][芭04b.04(ゆかむとす)]
06 遥に [永機05b.01(遥かに)]
07 行に---行(ゆく)に
07 雨降日暮る---雨降(ふり)日暮(くる)る [永機05b.02(雨ふり日くるゝ)]
08 明れは---明(あくれ)ば
おくのほそ道 素龍筆 井筒屋本 06b 平仮名
濁点・(読点は曽良本に従う)
01 ひそめ入(いり)て、滝の裏よりみれば、う
02 らみの瀧と、申傳え(へ)侍る也
03 暫時(しばらく)は瀧に籠るや夏(げ)の初(はじめ)
04 那須の黒ばねと、云(いふ)所に、知人(しるひと)あれば、
05 是(これ)より野越(のごえ)に、かゝりて、直道(すぐみち)を
06 ゆかんとす、遙に一村(いつそん)を見かけて、
07 行(ゆく)に、雨降(ふり)日暮(くる)る、農夫の家
08 に、一夜をかりて、明(あく)れば又野中
諸本の異同の対照
井筒屋本
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柿衛本
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曽良本
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芭蕉自筆本
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06b.01(滝)
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11.01(瀧)
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04b.08(瀧)
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04a.13(瀧)
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06b.01(裏)
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11.01(うら)
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04b.08(裏)
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04a.13(裏)
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06b.01(みれは)
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11.01(みれは)
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04b.08(みれは)
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04a.13(見れは)
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06b.01-02(うらみ)
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11.01(裏み)
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04b.08(うらみ)
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04a.13-14(うらみ)
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06b.03(暫時は)
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11.03(しはらくは)
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05a.01(暫時は)
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04b.01(暫時は)
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06b.03(籠る)
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11.03(こもる)
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05a.01(こもる)
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04b.01(こもる)
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06b.03(夏)
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11.03(夏)
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05a.01(夏),(ゲ)ルビ有り
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04b.01(夏)
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06b.04(那須)
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11.04(那須)
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05a.02(那須)
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04b.02(那す)
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06b.04(所)
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11.04(所)
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05a.02(所)
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04b.02(処)
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06b.05(是)
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11.05(是)
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05a.02(是)
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04b.03(これ)
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06b.06(ゆかんとす)
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11.06(ゆかんとす)
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05a.03(ゆかむとす)
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04b.04(ゆかむとす)
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06b.06(一村を)
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11.06(一村に)
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05a.04(一村を)
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04b.04(一村を)
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06b.07(降)
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11.07(降)
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05a.04(降り)
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04b.05(降り)
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06b.07(暮る)
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11.07(くるゝ)
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05a.04(暮るゝ)
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04b.05(暮るゝ)
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