おくのほそ道 素龍筆 井筒屋本 10a ルビ付
07 ルビを付けるために画像を編集しました。
10a.05(き事) 左から、西村本・元禄版・明和版・寛政版
文字欠損のため他版参照
おくのほそ道 素龍筆 井筒屋本 10a 変体仮名
01 木啄も庵八(は)やふらす夏木立
02 ととり阿(あ)へぬ一句を柱尓(に)残侍し
03 是より殺生石尓(に)行館代よ里(り)
04 馬尓(に)て送らる此口付のおのこ短冊
05 得させよと乞やさしき事を
06 望侍るもの可(か)なと
07 野を横尓(に)馬牽むけよ本(ほ)とゝきす
08 殺生石八(は)温泉の出る山陰尓(に)阿(あ)り
おくのほそ道 素龍筆 井筒屋本 10a 平仮名
01 木啄も庵はやふらす夏木立
02 ととりあへぬ一句を柱に残侍し
03 是より殺生石に行館代より
04 馬にて送らる此口付のおのこ短冊
05 得させよと乞やさしき事を
06 望侍るものかなと
07 野を横に馬牽むけよほとゝきす
08 殺生石は温泉の出る山陰にあり
02 とりあへぬ [永機08a.02(取あへぬ)]
02 残侍し---残侍し(のこしはべり)し [永機08a.02(残し侍し)]
03 行---行(ゆく)
04 此---此(この)
04 おのこ [永機08a.04(おとこ)]
04 短冊 [永機08a.04(短尺)]
05 乞---乞(こふ)
06 望---望(のぞみ) [永機08a.05(望み)]
07 牽むけよ---牽(ひき)むけよ [永機08a.06(引むけよ)]
07 ほとゝきす [永機08a.06(郭公)]
08 出る---出(いづ)る
おくのほそ道 素龍筆 井筒屋本 10a 平仮名
濁点・(読点は曽良本に従う)
01 木啄(きつつき)も庵(いほ)はやぶらず夏木立
02 と、とりあへぬ一句を、柱に残侍(のこしはべり)し、
03 是より、殺生石に行(ゆく)、館代より
04 馬にて送らる、此(この)口付(くちづき)のおのこ、短冊(たんじやく)
05 得させよと乞(こふ)、やさしき事を
06 望(のぞみ)侍るものかなと
07 野を横に馬牽(ひき)むけよほとゝぎす
08 殺生石(せつしやうせき)は、温泉(いでゆ)の出(いづ)る山陰(やまかげ)にあり、
諸本の異同の対照
井筒屋本
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柿衛本
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曽良本
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芭蕉自筆本
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10a.01(やふらす)
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16.06(破らす)
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07b.01(やふらす)
(くらはす)消し右に(やふらす)
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06a.06(くらはす)
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10a.02(とりあへぬ)
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16.07(取あへぬ)
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07b.02(とりあへぬ)
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06a.07(とりあへぬ)
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10a.02(一句を)
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16.07(一句)
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07b.02(一句)
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06a.07(一句)
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10a.03(是)
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16.07(是)
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07b.02(是)
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06a.08(これ)
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10a.04(短冊)
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16.09(短尺)
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07b.04(短尺)
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06a.09(短尺)
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10a.05(乞)
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16.10(乞)
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07b.04(乞)
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06a.10(乞)
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10a.06(望)
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16.10(望み)
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07b.05(望)
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06a.10(望)
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10a.07(横に)
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17.02(よこに)
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07b.06(よこに)
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06a.12(よこに)
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10a.07(牽)
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17.02(ひき)
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07b.06(牽),
(挽)見せ消ち右に(牽)
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06a.12(挽)
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10a.07(ほとゝきす)
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17.02(時鳥)
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07b.06(郭公)
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06a.12(郭公)
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10a.08(あり)
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17.03(有)
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07b.07(あり)
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06a.14(あり)
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