おくのほそ道 素龍筆 井筒屋本 020 ルビ付
おくのほそ道 素龍筆 井筒屋本 020 変体仮名
01 石の毒気いま多(た)本(ほ)ろひす蜂
02 蝶の多(た)くひ真砂の色の見えぬ本(ほ)と
03 可(か)さなり死す又清水な可(か)るゝの
04 柳八(は)蘆野の里尓(に)ありて田の畔
05 尓(に)残る此所の郡守戸部某の
06 此柳みせ者(は)やなと折/\尓(に)の給ひ
07 聞え給ふをいつくの本(ほ)と尓(に)やと思ひ
08 しを今日此柳の可(か)け耳(に)こ所(そ)
注:
05 此所---此の所
06 此柳---此の柳
07 此柳---此の柳
おくのほそ道 素龍筆 井筒屋本 020
濁点・現代仮名・(読点は曽良本に従う)
01 石の毒気いまだほろびず、蜂
02 蝶のたぐひ、真砂(まさご)の色の見えぬほど、
03 かさなり死す、又清水ながるゝの
04 柳は、蘆野(あしの)の里にありて、田の畔(くろ)
05 に残る 此の所の郡守戸部(こほう)某の、
06 此の柳みせばやなど、折/\にの給ひ
07 聞え給ふを、いづくのほどにやと、思ひ
08 しを、今日(けふ)此の柳のかげにこそ、
井筒屋本
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柿衛本
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曽良本
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芭蕉自筆本
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020.02(色の見えぬほと)
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17.05(色みえぬほど)
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07b.09(色の見えぬほと)
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06b.02(色の見えぬほと)
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020.03(なかるゝ)
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08a.01(流るゝ)
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06b.03(流るゝ)
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020.04(蘆野)
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17.07(芦野)
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08a.01(芦野)
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06b.03(芦野)
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020.05(残る)
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17.08(のこる)
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08a.01(残る)
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06b.04(残る)
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020.05(戸部某)
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17.08(戸部某)
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08a.02(戸部某)
(故戸部某)(故)消す
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06b.04-05(故戸部某)
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020.06(みせはや)
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17.09(みせはや)
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08a.02(見せはや)
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06b.05(見せはや)
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020.06(の給ひ)
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17.09(宣ひ)
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08a.03(の給ひ)
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06b.06(の給ひ)
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020.07(聞え)
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17.09(きこえ)
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08a.03(きこえ)
(きこへ)(へ)見せ消ち右に(え)
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06b.06(きこえ)
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020.07(給ふを)
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17.10(給を)
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08a.03(給ふを)
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06b.06(給ふを),(を)右に補う
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020.07-08(思ひし)
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17.10(思し)
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08a.03(思ひし)
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06b.06-07(おもひし)
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020.08(今日)
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17.10(今日)
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08a.04(けふ)
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06b.07(けふ)
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020.08(此)
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18.01(此)
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08a.04(この)
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06b.07(この)
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