おくのほそ道 素龍筆 井筒屋本 021 ルビ付
04「可(か) て」 05「尓(に) も」文字欠損のため他版参照
おくのほそ道 素龍筆 井筒屋本 021 変体仮名
01 立より侍つれ
02 田一枚植て立去る柳可(か)那(な)
03 心許なき日可(か)す重るまゝ尓(に)白川
04 の関尓(に)可(か)ゝりて旅心定りぬい可(か)て
05 都へと便求しも断也中尓(に)も
06 此関八(は)三関の一尓(に)して風騒の人
07 心をとゝむ秋風を耳尓(に)残し
08 紅葉を俤尓(に)して青葉の梢猶
注:
01 立より---立ちより
01 侍つれ---侍りつれ
02 植て---植ゑて
03 重る---重なる
04 定りぬ---定まりぬ
05 求しも---求めしも
06 此関は---此の関は
06 騒---馬+喿
おくのほそ道 素龍筆 井筒屋本 021
濁点・現代仮名・(読点は曽良本に従う)
01 立ちより侍りつれ
02 田一枚植ゑて立去る柳かな
03 心許なき日かず重なるまゝに、白川
04 の関に、かゝりて、旅心定まりぬ、いかで
05 都へと、便求めしも断(ことわり)也、中にも、
06 此の関は、三関の一(いつ)にして、風騒の人、
07 心をとゞむ、秋風を耳に残し、
08 紅葉(もみぢ)を俤(おもかげ)にして、青葉の梢猶
諸本の異同の対照
井筒屋本
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柿衛本
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曽良本
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芭蕉自筆本
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021.01(立より)
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18.01(立より)
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08a.04(立寄)
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06b.08(立寄)
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021.02(立去る)
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18.02(立さる)
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08a.05(立去る)
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06b.09(立去る)
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021.03(心許)
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18.03(こころもと)
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08a.06(心もと)
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06b.10(心もと)
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021.03(日かす)
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18.03(日数)
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08a.06(日数)
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06b.10(日数)
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021.03(重る)
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18.03(かさなる)
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08a.06(重る)
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06b.10(重る)
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021.03(白川)
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18.04(白川)
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08a.06(白河)
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06b.10(白河)
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021.04(定りぬ)
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18.04(さたまりぬ)
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08a.07(定りぬ)
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06b.11(定りぬ)
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021.05(都へと)
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08a.07(みやこへと)
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06b.12(みやこへと)
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021.05(便求しも)
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18.05(便もとめしも)
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08a.07-08(便もとめしも)
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06b.12(便もとめしも)
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021.05(断也)
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18.05(断也)
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08a.08(断なり)
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06b.13(断りなり)
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021.07(心を)
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18.07(心を)
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08a.09(こゝろを)
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06b.14(こゝろを)
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021.07(秋風)
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18.07(秋風)
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08a.09(秋かせ)
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07a.01(秋風)
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021.07(残し)
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18.07(のこし)?
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08b.01(残し)
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07a.01(残し)
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021.08(紅葉)
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18.08(椛)
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08b.01(もみち)
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07a.01(もみち)
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