おくのほそ道 素龍筆 井筒屋本 027 ルビ付
06「へ」 08「上と」 文字の欠損のため他版参照
おくのほそ道 素龍筆 井筒屋本 027 変体仮名
01 阿(あ)り里の童部の来りて教介(け)る
02 昔八(は)此山の上尓(に)侍しを往来の人の
03 麦草をあらして此石を試侍を
04 尓(に)くみて此谷尓(に)つき落せ八(は)石の
05 面下さま尓(に)ふし多(た)りと云さもある
06 へき事尓(に)や
07 早苗とる手もとや昔志(し)のふ摺
08 月の輪のわ多(た)しを越て瀬の上と
注:
10 教ける---教へける
02 此山---此の山
02 侍し---侍りし
03 此石---此の石
03 試侍を---試み侍るを
04 此谷---此の谷
05 云---云ふ
08 越て---越えて
おくのほそ道 素龍筆 井筒屋本 027
濁点・現代仮名・(読点は曽良本に従う)
01 あり、里の童部の来りて、教へける、
02 昔は、此山の上に侍しを、往来(ゆきき)の人の、
03 麦草をあらして、此石を試侍を
04 にくみて、此谷につき落せば、石の
05 面、下(した)ざまにふしたりと云、さもある
06 べき事にや
07 早苗とる手もとや昔しのふ摺
08 月の輪のわたしを越て、瀬の上と
諸本の異同の対照
井筒屋本
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柿衛本
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曽良本
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芭蕉自筆本
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027.01(童部の来りて)
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22.08(童来て)
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10b.01-02(童部の来りて)
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08b.02(童部の来りて),岩波では(部)を仮名とする
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027.01(教ける)(か)脱
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22.08(教ける)(か)脱
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10b.02(をしへける)
(をしへけるか)(か)消し
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08b.02(をしへけるか)
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027.02(昔は)
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22.08(むかしは)
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10b.02(むかしは)
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08b.02(むかしは)
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027.02(此)
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22.09(此)
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10b.02(この)
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08b.03(この)
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027.02(上に)
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22.09(うへに)
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10b.03(上に)
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08b.03(上に)
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027.03(麦草)
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22.09-10(麦草)
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10b.03(麦艸),(麦)の右に(ムキ)ルビ有り
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08b.03(麦艸)
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027.03(此)
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22.10(此)
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10b.04(この)
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08b.04(この)
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027.03(侍を)
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22.10(侍を)
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10b.04(侍るを)
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08b.04(侍るを)
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027.04(此)
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23.01(此)
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10b.04(この)
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08b.05(この)
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027.04(落せは)
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23.01(おとせは)
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10b.05(落せは)
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08b.05(落せは)
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027.05(面)
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23.01(面)
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10b.05(おもて)
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08b.05(おもて)
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027.05(云)
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23.02(いふ)
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10b.06(云)
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08b.06(云)
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027.06(事にや)
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23.02(事也)
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10b.06(事にや)
(事もや)(も)の右に(に)
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08b.06(事もや)
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027.07(昔)
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23.03(むかし)
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10b.07(むかし)
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08b.07(むかし)
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027.08(わたし)
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23.04(わたし)
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10b.08(渡し)
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08b.08(渡し)
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