おくのほそ道 素龍筆 井筒屋本 028 ルビ付
おくのほそ道 素龍筆 井筒屋本 028 変体仮名
01 云宿尓(に)出川(つ)佐藤庄司可(か)旧跡者(は)
02 左の山際一里半計尓(に)有飯塚の里
03 鯖野と聞て尋/\行尓(に)丸山と云
04 耳(に)尋あ多(た)る是庄司可(か)旧館也梺
05 尓(に)大手の跡なと人の教ゆる尓(に)ま可(か)せ
06 て泪を落し又可(か)多(た)八(は)らの古寺尓(に)
07 一家の石碑を残す中尓(に)も二人の
08 嫁可(か)志(し)るし先哀也女なれとも
01 云---云ふ
02 有---有り
03 聞て---聞きて
03 尋---尋ね
03 行に---行くに
03 云---云ふ
04 尋---尋ね
08 先---先づ
08 哀也---哀れ也
おくのほそ道 素龍筆 井筒屋本 028
濁点・現代仮名・(読点は曽良本に従う)
01 云ふ宿(しゆく)に出づ、佐藤庄司が旧跡は、
02 左の山際、一里半計に有り、飯塚の里、
03 鯖野と、聞きて、尋ね/\行くに、丸山と云ふ
04 に、尋ねあたる、是庄司が旧館(きうくわんなり)也、梺
05 に、大手の跡など、人の教ゆるにまかせ
06 て、泪を落し、又かたはらの古寺(ふるでら)に、
07 一家(いつけ)の石碑を残す、中にも二人の
08 嫁が、しるし先づ哀れ也、女なれども、
諸本の異同の対照
井筒屋本
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柿衛本
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曽良本
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芭蕉自筆本
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028.01(出つ)
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23.05(出つ)
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10b.08(出ツ)
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08b.09(出ツ)
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028.02(左の)
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23.06(左の)
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10b.09(ひたりの)
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08b.09(ひたりの)
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028.02(一里半計)
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23.06(一里計)
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10b.09(一里半計)
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08b.09-10(一里半計)
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028.02(有)
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23.06(あり)
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11a.01(有)
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08b.10(有)
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028.02(飯塚の里)
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23.06-07(飯つかのさと)
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11a.01(飯塚の里)
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08b.10(飯塚の里)
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028.03-04(云に)
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23.08(云所に)
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11a.02(云に)
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08b.11(云に)
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028.04(旧館也)
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23.09(旧跡也)
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11a.02(旧館也)
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08b.12(旧館也)
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028.04(梺)
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23.09(梺)
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11a.03(麓)
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08b.12(麓)
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028.05(教ゆるに)
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23.09-10(教に)
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11a.03(をしゆるに)
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08b.13(をしゆるに)
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028.06(落し)
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23.10(落し)
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11a.04(落し)
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08b.13(落シ)
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028.07(残す)
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24.01(のこす)
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11a.05(残ス)
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08b.14(残ス)
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028.08(嫁)
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24.02(よめ)
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11a.05(嫁)
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09a.01(嫁)
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028.08(哀也)
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24.02(哀也)
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11a.06(あはれなり)
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09a.01(あはれなり)
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028.08(女なれとも)
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24.03(女なれとも)
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11a.06(をんなゝれ共)
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09a.02(をんなゝれ共)
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