おくのほそ道 素龍筆 井筒屋本 033 ルビ付
02「さ」 05「際より」 文字欠損のため他版参照
おくのほそ道 素龍筆 井筒屋本 033 変体仮名
01 の折尓(に)婦(ふ)連(れ)多(た)りと
02 笠嶋八(は)いつこさ月のぬ可(か)り道
03 岩沼尓(に)宿る
04 武隈の松尓(に)こ所(そ)め覚る心地八(は)すれ
05 根八(は)土際より二木尓(に)わ可(か)れて昔
06 の姿うしな八(は)すと志(し)らる先能因
07 法師思ひ出往昔む川(つ)の可(か)三(み)尓(に)て
08 下りし人此木を伐て名取川
注:
04 覚る---目覚むる
06 先---先づ
07 出---出づ
08 此木---此の木
08 伐て---伐りて
おくのほそ道 素龍筆 井筒屋本 033
濁点・現代仮名・(読点は曽良本に従う)
01 の、折にふれたりと
02 笠嶋はいづこさ月のぬかり道
03 岩沼に宿る
04 武隈の松にこそ、め覚むる心地はすれ、
05 根は土際より、二木(ふたき)にわかれて、昔
06 の姿うしなはずと、しらる、先づ能因
07 法師思ひ出づ、往昔(そのかみ)むつのかみにて
08 下りし人、此の木を伐りて、名取川(なとりがは)
諸本の異同の対照
井筒屋本
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柿衛本
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曽良本
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芭蕉自筆本
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033.03(岩沼に宿る)
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27.06(岩沼宿)
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12b.08(岩沼宿)
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10a.07(岩沼宿)
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033.04(め覚る)
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27.07(め覚る)
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12b.09(目覚る)
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10a.08(目覚る)
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033.05(昔)
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27.09(むかし)
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13a.01(むかし)
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10a.09(むかし)
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033.07(思ひ出)
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27.10(思ひ出)
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13a.02(おもひ出ツ)
(ツ)右に補う
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10a.10-11(おもひ出)
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