おくのほそ道 素龍筆 井筒屋本 035 ルビ付
おくのほそ道 素龍筆 井筒屋本 035 変体仮名
01 桜より松八(は)二木を三月越シ
02 名取川を渡て仙臺尓(に)入あやめ
03 婦(ふ)く日也旅宿をもとめて四五日
04 逗留す爰尓(に)畫工加右衛門と云もの
05 阿(あ)り聊心ある者と聞て知る人
06 尓(に)なるこの者年比さ多(た)可(か)ならぬ
07 名ところを考置侍れ者(は)とて
08 一日案内す宮城野の萩茂り
注:
02 渡て---渡つて
02 入---入る
04 云もの---云ふもの
05 聊---聊か
06 聞て---聞きて
07 置---置き
おくのほそ道 素龍筆 井筒屋本 035
濁点・現代仮名・(読点は曽良本に従う)
01 桜より松は二木(ふたき)を三月越シ
02 名取川を渡つて、仙臺に入る、あやめ
03 ふく日也、旅宿(りよしゆく)をもとめて、四五日
04 逗留す、爰に畫工加右衛門と云ふもの
05 あり、聊か心ある者と聞きて、知る人
06 になる、この者年比(としごろ)さだかならぬ
07 名どころを、考置き侍ればとて、
08 一日(ひとひ)案内す、宮城野の萩茂り
諸本の異同の対照
井筒屋本
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柿衛本
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曽良本
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芭蕉自筆本
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035.01(三月越シ)
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28.10(三月越)
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13b.02(三月越シ)
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10b.10(三月越シ)
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035.02(渡て)
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29.01(わたつて)
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13b.03(わたつて)
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10b.11(わたつて)
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035.04(加右衛門)
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29.03(かへもん)
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13b.04(加右衛門)
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10b.13(加右衛門)
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035.05(者と)
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29.04(ものと)
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13b.05(ものと)
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10b.14(ものと)
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035.05(知る人)
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29.04(知人)
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13b.05(知る人)
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10b.14(知る人)
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035.06(この者)
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29.05(此もの)
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13b.06(このもの)
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10b.14-11a.01(このもの)
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035.07(名ところ)
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29.05-06(名所)
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13b.06(名ところ)
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11a.01(名ところ)
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035.07(考置侍れは)
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29.06(考をきて侍は)
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13b.07(考置侍れは)
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11a.01-02(考置侍れは)
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