おくのほそ道 素龍筆 井筒屋本 038 ルビ付
おくのほそ道 素龍筆 井筒屋本 038 変体仮名
01 壺碑 市川村多賀城尓(に)有
02 つ本(ほ)の石ふ三(み)八(は)高サ六尺餘横三尺計
03 歟苔を穿て文字幽也四維国
04 界之数里を志(し)るす此城神亀元
05 年按察使鎮守苻将軍大野朝臣
06 東人之所里也天平宝字六年参
07 議東海東山節度使同将軍
08 恵美朝臣犭萬修造而十二月朔日
注:
01 有---有り
03 穿て---穿ちて
04 数里---「里数」の誤り
04 此---此の
07 所里也---「所置也(おくところなり)」の誤り
09 犭萬---「朝獦(あさかり)」の誤り
09 而---「也」の誤り
おくのほそ道 素龍筆 井筒屋本 038
濁点・現代仮名・(読点は曽良本に従う)
01 壺碑(つぼのいしぶみ) 市川村多賀城(たがのじやう)に有り
02 つぼの石ぶみは、高サ六尺餘、横三尺計
03 歟、苔を穿ちて、文字幽(かすか)也、四維国(しゆゐこく)
04 界之数里をしるす、此の城神亀元
05 年、按察使鎮守苻(あぜちちんじゆふ)将軍大野朝臣(おほのあそん)
06 東人(あづまひと)之、所里也、天平宝字六年、参
07 議東海東山(とうせん)節度使同(おなじく)将軍
08 恵美朝臣犭萬(ゑみのあそんあさかり)、修造而、十二月朔日(ついたち)
諸本の異同の対照
井筒屋本
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柿衛本
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曽良本
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芭蕉自筆本
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038.01(多賀城)
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31.04(多賀之城)
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14b.04(多賀城)
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11b.07(多賀城)
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038.01(有)
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31.04(在)
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14b.04(有)
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11b.07(有)
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038.04(しるす)
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31.07(記す)
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14b.06(しるす)
(印ス)消し右に(しるす)
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11b.09(印ス)
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038.06(東人之所里也)
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31.09(東人也所里也)
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14b.08(東人之所里也)
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12a.01(東人之所里也)
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038.08(犭萬)
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32.01(犭萬)
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14b.09(犭萬)右に(カリ)ルビ有り
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12a.03(犭萬)
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038.08(朔日)
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32.02(一日)
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15a.01(一日)
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12a.03(一日)
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