おくのほそ道 素龍筆 井筒屋本 040 ルビ付
おくのほそ道 素龍筆 井筒屋本 040 変体仮名
01 を閲す行脚の一徳存命の
02 悦ひ羇旅の労をわすれて
03 泪も落る者(は)可(か)り也
04 それより野田の玉川沖の石を尋ぬ
05 末の松山八(は)寺を造て末松山といふ
06 松のあひ/\皆墓八(は)ら尓(に)て者(は)ねを
07 可(か)八(は)し枝をつらぬる契の末も終
08 八(は)可(か)くのこときと悲しさも増りて
注:
03 落る---落つる
05 造て---造りて
07-08 終は---終には
おくのほそ道 素龍筆 井筒屋本 040
濁点・現代仮名・(読点は曽良本に従う)
01 を閲す、行脚の一徳存命の
02 悦び、羇旅の労をわすれて、
03 泪も落つるばかり也
04 それより、野田の玉川沖の石を尋ぬ、
05 末の松山は、寺を造りて、末松山といふ、
06 松のあひ/\皆墓はらにて、はねを
07 かはし枝をつらぬる、契の末も、終に
08 は、かくのごときと、悲しさも増りて、
諸本の異同の対照
井筒屋本
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柿衛本
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曽良本
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芭蕉自筆本
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040.02(悦ひ)
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33.01(喜ひ)
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15a.08(悦)
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12b.01(悦)
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040.02(わすれて)
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33.02(忘れて)
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15a.08(わすれて)
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12b.02(わすれて)
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040.03(落る)
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33.02(おつる)
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15a.09(落る)
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12b.02(落る)
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040.05(造て)
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33.04(造りて)
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15b.02(造りて)
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12b.05(造りて)
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040.05(末松山)
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33.04(末松山)
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15b.02(末-松-山)
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12b.06(末-松-山)
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040.05(いふ)
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33.05(いふ)
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15b.02(云)
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12b.06(云)
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040.06(皆墓はらにて)
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33.05(みなはかはらにて)
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15b.03(皆墓原にて)
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12b.06-07(皆墓原にて)
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040.07(契の)
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33.06(契の)
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15b.04(契りの)
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12b.08(契りの)
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040.07-08(終はかくのこときと)
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33.07(終にはかくのことしと)
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15b.04-05(終にはかくのこときと)
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12b.08(終にはかくのこときと)
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040.08(悲しさも増りて)
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33.08(かなしさもまさりて)
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15b.05(かなしさも増りて)
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12b.09(かなしさも増りて)
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