おくのほそ道 素龍筆 井筒屋本 041 ルビ付
03「小舟こ」 文字欠損のため他版参照
おくのほそ道 素龍筆 井筒屋本 041 変体仮名
01 塩可(か)万(ま)の浦尓(に)入相の可(か)ねを聞五月
02 雨の空聊者(は)れて夕月夜幽尓(に)
03 籬可(か)嶋も本(ほ)と近し蜑の小舟こ
04 きつ連(れ)て肴わ可(か)川(つ)声/\尓(に)つな
05 て可(か)なしもとよみ介(け)ん心も志(し)られて
06 いとゝ哀也其夜目盲法師の
07 琵琶をならして奥上るりと云
08 ものを可(か)多(た)る平家尓(に)もあらす舞
注:
01 聞---聞く
おくのほそ道 素龍筆 井筒屋本 041
濁点・現代仮名・(読点は曽良本に従う)
01 塩がまの浦に入相のかねを聞く、五月
02 雨の空、聊はれて、夕月夜(ゆふづくよ)幽に、
03 籬(まがき)が嶋もほど近し、蜑(あま)の小舟こ
04 ぎつれて、肴わかつ声/"\に、つな
05 でかなしもとよみけん、心も、しられて、
06 いとゞ哀也、其夜、目盲法師の、
07 琵琶をならして、奥上(おくじやう)るりと云
08 ものを、かたる、平家にもあらず、舞
諸本の異同の対照
井筒屋本
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柿衛本
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曽良本
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芭蕉自筆本
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041.01(浦に)
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33.08(うらに)
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15b.05(浦に)
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12b.09(浦に)
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041.01(入相の)
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33.08(入相の)
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15b.05(入逢の)
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12b.10(入逢の)
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041.02(幽に)
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33.10(かすかに)
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15b.07(かすかに)
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12b.11(かすかに)
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041.03(籬か嶋)
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33.10(籬かしま)
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15b.07(籬か嶋)
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12b.11(籬か嶋)
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041.03(ほと近し)
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34.01(ほとちかし)
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15b.07(程ちかし)
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12b.12(程ちかし)
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041.03(蜑の小舟)
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34.01(泉郎小舟)
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15b.07(あまの小舟)
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12b.12(あまの小舟)
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041.04(肴)
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34.02(さかな)
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15b.08(肴)
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12b.13(肴)
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041.04(声/\に)
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34.02(声に)
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15b.08(こゑ/\に)
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12b.13(こゑ/\に)
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041.04-05(つなてかなしもと)
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34.02-03(つな手かなしもと)
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15b.08-09(綱手かなしもと)
(綱手かなしも)(と)右に補う
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13a.01(綱手かなしも)
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041.05(心も)
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34.03(心も)
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15b.09(こゝろも)
(哥のこゝろも)(哥の)消し
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13a.01(哥のこゝろも)
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041.06(哀也)
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34.04(哀也)
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16a.01(あわれ也)
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13a.02(あはれ也)
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041.06(目盲法師)
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34.04(盲ほうし)
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16a.01(目盲法師)
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13a.02-03(目盲法師)
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041.07(琵琶)
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34.04(ひは)
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16a.01(琵琶)
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13a.03(琵琶)
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041.07(云)
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34.05(いふ)
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16a.02(云)
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13a.03(云)
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