おくのほそ道 素龍筆 井筒屋本 044 ルビ付
おくのほそ道 素龍筆 井筒屋本 044 変体仮名
01 誠人能道を勤義を守へし
02 名もま多(た)是尓(に)志(し)多(た)可(か)ふと云り日既
03 午尓(に)ち可(か)し船を可(か)りて松嶋尓(に)わ多(た)る
04 其間二里餘雄嶋の磯尓(に)つく
05 抑こと婦(ふ)り尓(に)多(た)れと松嶋八(は)扶桑第
06 一の好風尓(に)して凡洞庭西湖を恥す
07 東南より海を入て江の中三里
08 浙江の潮を堂(た)ゝふ嶋/\の数を
注:
01 誠---誠に
01 能---能く
01 勤---勤め
02 云り---云へり
02 既---既に
07 入て---入れて
おくのほそ道 素龍筆 井筒屋本 044
濁点・現代仮名・(読点は曽良本に従う)
01 誠に、人能く、道を勤め義を守べし、
02 名もまた是にしたかふと云へり、日既に
03 午にちかし、船をかりて、松嶋に、わたる、
04 其間二里餘、雄嶋の磯につく
05 抑、ことふりにたれど松嶋は、扶桑、第
06 一の好風にして、凡、洞庭、西湖を恥ず、
07 東南より、海を入れて、江の中三里、
08 浙江の、潮をたゝふ、嶋/\の、数を
諸本の異同の対照
井筒屋本
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柿衛本
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曽良本
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芭蕉自筆本
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044.01(守へし)
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36.04(守るへし)
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16b.06-07(守へし)
(守て佳命をおもふへし)(て佳命をおもふ)消し
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13b.07(守て佳命をおもふへし)
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044.02(名もまた是にしたかふと云り)
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36.05(佳名も又是に従ふといへり)
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16b.07(名も又是にしたかふと云り)
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13b.08(名も又これにしたかふと云り)
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044.03(船)
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36.06(船)
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16b.08(船)
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13b.09(舟)
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044.03(わたる)
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36.07(わたる)
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16b.08(渡る)
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13b.10(渡ル)
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044.04(餘)
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36.07(余)
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16b.09(餘)
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13b.10(餘)
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044.04(雄嶋)
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36.07(小嶋)
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16b.09(小しま)
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13b.10(小嶋)
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044.05(ことふりにたれと松嶋は)
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36.08(ことふりにたれと松しまは)
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17a.01(事ふりにたれと松嶋は)
(松嶋は)(事ふりにたれと)右に補う
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13b.11(松嶋は)
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044.06(凡)
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36.09(凡)
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17a.01(をよそ)
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13b.12(をよそ)
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044.08(浙江の潮をたゝふ)
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37.01(浙江の潮をたゝゆ)
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17a.03(浙江の、潮をたゝふ)
(浙)(セツ)ルビ有り
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14a.01-02(浙江の潮をたゝふ)
(浙)(セツ)ルビ有り。(潮)(ウシホ)ルビ有り。
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