おくのほそ道 素龍筆 井筒屋本 047 ルビ付
おくのほそ道 素龍筆 井筒屋本 047 変体仮名
01 菴閑尓(に)住なしい可(か)なる人と者(は)
02 志(し)られすな可(か)ら先なつ可(か)しく立寄
03 本(ほ)と尓(に)月海尓(に)うつりて昼のな可(か)め
04 又あら堂(た)む江上尓(に)帰りて宿を
05 求れ八(は)窓をひらき二階を作て
06 風雲の中尓(に)旅寐するこそ
07 あやしきまて妙なる心地八(は)せらるれ
08 松嶋や鶴尓(に)身を可(か)れ本(ほ)とゝ支(き)す 曽良
注:
01 住なし---住みなし
02 立寄---立寄る
05 求れは---求むれは
05 作て---作りて
おくのほそ道 素龍筆 井筒屋本 047
濁点・現代仮名・(読点は曽良本に従う)
01 菴、閑(しづか)に住みなし、いかなる人とは、
02 しられずながら、先なつかしく、立寄る
03 ほどに、月海にうつりて、昼のながめ、
04 又あらたむ、江上に帰りて、宿を
05 求れば、窓をひらき、二階を作りて、
06 風雲の中に、旅寐するこそ、
07 あやしきまで、妙なる心地はせらるれ
08 松嶋や鶴に身をかれほとゝぎす 曽良
諸本の異同の対照
井筒屋本
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柿衛本
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曽良本
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芭蕉自筆本
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047.01(菴閑に)
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38.08(庵閑に)
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17b.06(庵閑に),(庵閒に)(閒)見せ消ち右に(閑)
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14b.06(庵閒に)
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047.02(しられすなから)
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38.09(しれらすなから)
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17b.07(しられすなから)
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14b.07(しられすなから)
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047.02(立寄)
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38.10(立よる)
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17b.07(立寄)
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14b.07-08(立寄)
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047.03(うつりて)
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38.10(うつりて)
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17b.08(移りて)
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14b.08(移りて)
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047.04(又)
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39.01(また)
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17b.08(又)
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14b.08(又)
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047.04(江上)
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39.01(江上)
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17b.08(江上),(江山)(山)見せ消ち右に(上)
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14b.09(江山)
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047.05(ひらき)
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39.02(ひらき)
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17b.09(開)
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14b.10(開)
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047.05(作て)
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39.03(作りて)
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17b.09(作て)
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14b.10(作て)
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047.06(旅寐)
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39.03(旅ね)
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18a.01(旅寐)
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14b.10(旅寝)
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047.07(妙なる)
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39.04(妙なる)
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18a.01(妙なる),(たへなる)(たへ)見せ消ち右に(妙)
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14b.11(たへなる)
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047.07(せらるれ)
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39.05(せられ侍る)
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18a.02(せらるれ)
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14b.11(せらるれ)
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047.08(松嶋)
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39.06(松しま)
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18a.03(松島)
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14b.13(松島)
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047.08(身をかれ)
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39.06(身をかす)
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18a.03(身をかれ)
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14b.13(身をかれ)
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047.08(ほとゝきす)
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39.06(時鳥)
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18a.03(ほとゝきす)
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14b.13(ほとゝきす)
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