おくのほそ道 素龍筆 井筒屋本 051 ルビ付
05「所尓(に)」 文字欠損のため他版参照
おくのほそ道 素龍筆 井筒屋本 051 変体仮名
01 小家尓(に)一夜を阿(あ)可(か)して明れ者(は)
02 又志(し)らぬ道まよひ行袖のわ多(た)り
03 尾婦(ふ)ちの牧まのゝ萱八(は)らなとよ所(そ)
04 め尓(に)みて遥なる堤を行心細
05 き長沼尓(に)そふて戸伊广と云所尓(に)
06 一宿して平泉尓(に)到る其間廿
07 余里本(ほ)とゝお本(ほ)ゆ
08 三代の栄耀一睡の中尓(に)して
01 明れは---明くれは
02 行---行く
04 行---行く
05 戸伊广 广(まだれ) → 摩
おくのほそ道 素龍筆 井筒屋本 051
濁点・現代仮名・(読点は曽良本に従う)
01 小家(こいへ)に、一夜をあかして、明くれば、
02 又しらぬ道まよひ行く、袖のわたり、
03 尾ぶちの牧、まのゝ萱はらなど、よそ
04 めにみて、遥なる、堤を行く、心細
05 き、長沼にそふて、戸伊广(といま)と、云所に、
06 一宿して、平泉に、到る、其間、廿
07 余里ほどゝ、おぼゆ
08 三代の、栄耀、一睡の中(うち)にして、
諸本の異同の対照
井筒屋本
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柿衛本
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曽良本
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芭蕉自筆本
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051.01(一夜をあかして)
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42.02(一夜あかして)
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19a.02-03(一夜を明して)
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15b.09(一夜を明して)
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051.02(道)
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42.03(路)
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19a.03(道)
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15b.10(道)
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051.03(萱はら)
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42.04(かや原)
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19a.04(かやはら)
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15b.11(かやはら)
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051.04(遥なる)
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42.05(はるかなる)
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19a.05(はるかなる)
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15b.12(はるかなる)
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051.04(堤)
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42.05(つゝみ)
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19a.05(堤)
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15b.13(堤)
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051.04-05(心細き)
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42.06(心ほそき)
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19a.05(心ほそき)
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15b.13(心ほそき)
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051.06(平泉)
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42.07(平和泉)
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19a.06(平泉)
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16a.01(平泉)
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051.06(到る)
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42.08(到る)
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19a.07(至る)
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16a.02(至る)
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051.06-07(廿余里ほとゝおほゆ)
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42.08(廿四里ほとゝ覚ゆ)
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19a.07(二十餘里程と、覚ゆ)
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16a.02(二十餘里程と覚ゆ)
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備考:
曽良本19a.04(巻)見せ消ち右に(牧)、芭蕉自筆15b.11(牧)
曽良本は何の訂正か?