おくのほそ道 素龍筆 井筒屋本 054 ルビ付
07「風」 08「記念と」 文字欠損のため他版参照
おくのほそ道 素龍筆 井筒屋本 054 変体仮名
01 す経堂八(は)三将の像をのこし
02 光堂八(は)三代の棺を納め三尊の
03 佛を安置す七宝散うせて
04 珠の扉風尓(に)やふ連(れ)金の柱霜
05 雪尓(に)朽て既頽廢空虚の叢
06 と成へきを四面新尓(に)囲て甍
07 を覆て風雨を凌暫時千歳
08 の記念と八(は)なれり
注:
05 既---既に
おくのほそ道 素龍筆 井筒屋本 054
濁点・現代仮名・(読点は曽良本に従う)
01 す経堂は、三将の像をのこし、
02 光堂は、三代の棺を納め、三尊の
03 佛を安置す、七宝散うせて、
04 珠の扉、風にやぶれ、金(こがね)の柱、霜
05 雪に、朽て、既に、頽廢空虚の叢
06 と、成べきを、四面、新に、囲て、甍
07 を覆て風雨を凌、暫時、千歳
08 の記念(かたみ)とは、なれり
諸本の異同の対照
井筒屋本
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柿衛本
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曽良本
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芭蕉自筆本
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054.01(のこし)
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44.06(のこし)
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20a.03(残し)
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16b.06(残し)
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054.03(佛を安置す)
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44.08(仏を安置せり)
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20a.04(仏を安置ス)
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16b.07(佛を安置す),注:岩波では(置)を(直)と見る。
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054.04(珠)
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44.09(玉)
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20a.04(玉)
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16b.08(玉)
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054.04(やふれ)
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44.09(やふれ)
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20a.04(やふれ)
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16b.08(破れ)
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054.05(叢)
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44.10(草むら)
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20a.05-06(草村)
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16b.09(草村)
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054.06(成へきを)
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45.01(なるへきを)
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20a.06(なるへきを)
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16b.09(なるへきを)
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054.07(歳)
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45.02(才)
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20a.07(歳)
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16b.11(歳)
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